ル・フリュイ・デュ・アザール 2019
国:France (フランス)
地域:Languedoc (ラングドック)
品種:Carignan Noir (カリニャン・ノワール) 70%
Syrah (シラー) 30%
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオロジック
SO2:5mg/L
度数:12.5%
インポータコメント
ワイン名は「偶然、偶然の産物、運命のいたずら」といった意味を持ちます。
ファーストヴィンテージとなった2003年に本当に偶然と忍耐を要した年だったことに由来して命名しました。
小粒のラズベリー、レッドチェリー、溌溂とした赤果実。
いつもこのワインには少し甘い紫蘇の風味が重なって心地よい。
ミクロなタンニンの粒子、浮遊感すら覚える赤系果実を涼し気な酸が引き締める。
標高の高い畑を想像させる余韻の抜けの良さ、パノラマ感。
濃厚に仕上がりがちな品種構成を冷涼な畑の個性が引き締める。
2019年の完成度は非常に高い。
二日目、豆出ますが、これもやはり美味しい。
適切な温度管理と酸化をさせなければ非常に魅力を提案出来るワインです。
■生産者
Le Temps des Cerises (ル・トン・デ・スリーズ)
本拠地:フランス・ラングドック
造り手:アクセル・プリュファー
ドイツ出身のアクセル・プリュファー氏はワインに興味を持ったことがきっかけでラングドックに移住、醸造を学び、マルセル・リショー、ギイ・ブルトン、ヤン・ロエル、グリオットなど自然派の生産者から多くの教えを受けました。
そして2004年、ついに自分の醸造所を持ち、ファーストヴィンテージをリリースしました。
ごくごくナチュラルに自然のままのぶどうでワインを造るのが理想というアクセルは、健全なぶどうを作ることが一番の目標。
毎日の大変な畑作業も「良いぶどうが出来ることを考えれば面倒な作業も楽しく思えるんだ」と日々、元気に動き回っています。
「ル トン デ スリーズ(さくらんぼの実る頃)」は、1866年にジャン=バティスト クレマンによって作詞され、アントワーヌ ルナールの手によって作曲されたフランスの古い歌曲。
この曲は後に、パリ コミューンをめぐる歴史に強く関連付けられ、作詞家のジャン=バティスト クレマンが想いを寄せていた女性が、「血の一週間」の間に殺害され、彼女を失った悲しさと儚い恋の想いを綴ったものと言われています。
このパリ コミューンは、ドイツ プロイセン王国との戦争に敗れたフランスの政府とパリ市民の和平交渉をめぐる対立から生まれたパリ市民による革命自治体でした。
その対立は、フランス(ヴェルサイユ)臨時政府とパリ コミューンの内戦とつながり、パリ全土が戦火に焼かれることになります。
この戦闘は後に「血の一週間」と呼ばれ、政府軍は、パリ コミューンの兵士や市民を裁判などを経ずに銃殺するなどして3万人にも及ぶパリ市民を殺害し、パリを鎮圧。
そんな悲劇から生まれた歌曲から自らのドメーヌ名をとりました。