シャリヴァリ 2019
国:France (フランス)
地域:Languedoc (ラングドック)
品種:Carignan (カリニャン)
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオロジック
SO2:5mg/L
度数:12.5%
インポータコメント
シャリヴァリとは、混乱した中での騒音や、サーカス用語の芸人が最初と最後の挨拶をする舞台と異音同義語。
中世のころ非難すべき人物の家の前で釜をたたく騒音で非難を表す風習があった。
「ワイン作りとは・・・」という人々をけなしている。
別の意味として、「カンカン」という1830年代に流行した騒々しく品のない踊りのこと。
「騒音、バカ騒ぎ」という意味も含まれる。
信じられないほどの乾燥に悩まされるこの地に恵みの雨が降った奇跡の2019年。
最も遅く収穫したのがこのシャリヴァリです。
ポッシブルのワインに“クリアー”なんて言葉を使う日が来るなんて……
純度が高く鮮やかな果実、わずかにオイルやヨードを思わせる香味が果実味を引き立てる。
チェリージュース、グレナデンシロップ、瑞々しく喉に滑り込むような入射のアタック。
溌溂とした酸と果実が連動するように広がる。
後半、戻り香のように湧き上がるエキス化した黒系果実と土の風味。
二日目、豆出ますが、それでも美味しい。
適切な温度管理と酸化をさせなければ非常に魅力を提案出来るワインです。
■生産者
Le Temps des Cerises (ル・トン・デ・スリーズ)
本拠地:フランス・ラングドック
造り手:アクセル・プリュファー
ドイツ出身のアクセル・プリュファー氏はワインに興味を持ったことがきっかけでラングドックに移住、醸造を学び、マルセル・リショー、ギイ・ブルトン、ヤン・ロエル、グリオットなど自然派の生産者から多くの教えを受けました。
そして2004年、ついに自分の醸造所を持ち、ファーストヴィンテージをリリースしました。
ごくごくナチュラルに自然のままのぶどうでワインを造るのが理想というアクセルは、健全なぶどうを作ることが一番の目標。
毎日の大変な畑作業も「良いぶどうが出来ることを考えれば面倒な作業も楽しく思えるんだ」と日々、元気に動き回っています。
「ル トン デ スリーズ(さくらんぼの実る頃)」は、1866年にジャン=バティスト クレマンによって作詞され、アントワーヌ ルナールの手によって作曲されたフランスの古い歌曲。
この曲は後に、パリ コミューンをめぐる歴史に強く関連付けられ、作詞家のジャン=バティスト クレマンが想いを寄せていた女性が、「血の一週間」の間に殺害され、彼女を失った悲しさと儚い恋の想いを綴ったものと言われています。
このパリ コミューンは、ドイツ プロイセン王国との戦争に敗れたフランスの政府とパリ市民の和平交渉をめぐる対立から生まれたパリ市民による革命自治体でした。
その対立は、フランス(ヴェルサイユ)臨時政府とパリ コミューンの内戦とつながり、パリ全土が戦火に焼かれることになります。
この戦闘は後に「血の一週間」と呼ばれ、政府軍は、パリ コミューンの兵士や市民を裁判などを経ずに銃殺するなどして3万人にも及ぶパリ市民を殺害し、パリを鎮圧。
そんな悲劇から生まれた歌曲から自らのドメーヌ名をとりました。