ルネッサンス 2018
国:France (フランス)
地域:Roussillon (ルーション)
品種:Carignan (カリニャン)
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオディナミ
醸造:150年の区画の全てをグラップ・アンティエールでセミカルボニック8日間。
50〜60年の区画の全てをグラップ・アンティエールでセミカルボニック15日間。
ブレンドしステンレスタンクで寝かせ、5月瓶詰め。
度数:13%
インポータコメント
開けた瞬間は少しシュワり、プチプチ。
優しい飲み口ながら、芯に感じるタンニンの不思議さが広がります。
2つの区画のうち、一つはなんと平均樹齢150年の自根!
北はコルヴィエール山脈、南はカグニ山に囲まれた丘陵地。
もともとはグラフィティ・アーティストの(壁などに描かれた落書きのアーティスト…)ラファエル。
全てのエチケットは自身で手掛けているが、このエチケットだけは唯一、お母さん作!
■生産者
NADA (ナダ)
本拠地:フランス・ルーション
造り手:ラファエル・ベサ・ド・シャストゥネ
ペルピニャンで生まれ育ったラファエル。
祖父母の代からカルスとエスタジェルの間の小さな谷間に邸宅(マス)を持ち、その周辺に畑を持ち、ワインを造ってきた。
ラファエルの父もワインビジネスで自分でもワインを造り、ネゴシアンでもあった。
小さい時からワインや畑を触れて育ったため自分の血にはワインが刻まれていると自覚。
父は自身が工業的なワイン造りしかしていなかったからか、ラファエルが若い頃からワインの世界はお薦めしないと主張していた。
ただ、実際、お父さんは自然派ワインにも詳しく、ラファエルは昔からガヌヴァなど名だたる自然派の巨匠のワインには慣れ親しんでいたという。
一方、ラファエル自身は地に根ざして、ワイン造りをしたい気持ちは明確に持っていたが、他の世界も見てみよう、と、14〜25歳くらいまでグラフィティペインターとして色んな場所を旅し、文化や様々な考え方に触れた。
そして、23〜28歳まではパリのアップルで働いたりもしていた。
様々な経験を重ねれば重ねるほど、地元に戻り、畑仕事をし、物作り=ワインを造りたい!という気持ちが強くなり、2014年にカルスに戻る。
その頃、父のネゴシアンのビジネスは立ち行かなくなっていた。
そんなある日、父がラファエルが生まれた時に植えた丘の斜面のジェドネ・ペル(ぶどうの品種、グルナッシュ・ペルとも呼ばれる)の畑を見せてくれた時、これだ!この美しい地を守りたい、風景を映し出すワインを造りたい!と決意。
放置されていた畑を復活させ、ワイン造りを始めます。
最初の1年はジャン・フィリップ・パディエのところで学びながら、2014年、2015年はカルスにある祖母の物置用の家の一角でワイン造り。
ゼロからのスタート。
機械も何もない。
先述のジェドネ・ペルの畑、ピヨッシュとタンク1つのみ。
ここからのスタート。みんなにクレイジーだと言われた!
NADAとは何もない。
何もないところにこそ全てがある。そう思うことにしているという。
2016年からは、もう少しだけ良い環境、エスタジェルにある祖母の家の倉庫を貸してもらってワイン造りをしている。