コントラステ・ブランコ 2014
国:Portugal (ポルトガル)
地域:Douro (ドウロ)
品種:ラビガートなど約10種の地場品種。
タイプ:White (白)
度数:13%
インポータコメント
コンセイトのスタンダード・ラインとして仕込まれたコントラステ・シリーズ。
熟成期間が短くなる分、よりフレッシュな果実感が現れる。
一部新樽での熟成。
■生産者
Conceito Vinhos (コンセイト・ヴィニョス)
本拠地:ポルトガル・リスボア
造り手:リタ・フェレイラ・マルケス
彼女のワインを“ドウロ”や“ポルトガル”というカテゴリーの中で語るのは難しい。
ユニーク、というのがいちばん的確な表現で、つまり、すべてのワインはどこの産地のものとも似ていない。
そして洗練されている。
10代のころは美術に夢中だったというリタ・フェレイラ。
おそらく彼女の中にある明確なイメージやインスピレーション、それらを具現化したものがコンセイトのワインなのだろう。
なんだかとっても芸術的だ。
広大なドウロ流域のぶどう畑は彼女の目にどう映っているのだろう。
ドウロに沿って拡がるテジャ渓谷、彼女がもつ4つのヴィンヤードがすべてこの谷の中にある。
どれも標高は300~400mに位置し、下層には花崗岩、表土には砂利が転がる。
本人いわく「クールで、マイルドなテロワール」過熟がもたらすジャミ―な味わい(凡庸なドウロワインのスタイルだ) にはまるで興味がない。
生まれるワインはどれもハイテンションで、オフフレーヴァーのない、まっすぐ研ぎ澄まされた味わい。
ボルドーやNZで20代を過ごした彼女の視点はグローバルだ。
年末に仕込みを終えたあと南半球に渡り、契約農園から購入するぶどうで2回目の醸造を行うこともある。
過去にはマールボロのソーヴィニオン、現在はケープタウンのシラーを手掛けている。
最近はアルゼンチンへの興味が尽きない。
息子がおおきくなったら、などといっているが本人の性格からしてそんなに待っていられるかどうか。
ドウロへのリスペクト、という観念からかはわからないが一貫して造り続けているワインがある。ポートだ。
ポートワインというカテゴリー自体に対しては ”ちょっと古臭い“ などと思うこともあるらしいが、それでもトゥリガ・ナショナルの真骨頂は硬いタンニンが解けてから、つまり酸化熟成が必要と考えていて、それを現代風に表現するための模索を続けている。
揮発のニュアンスをなるべく削ぎ落とした真っ直ぐで軽やかな彼女のポートはすでに他のメーカーの追従を許さないレベルにあるが、まだまだ改良の余地があるという。
まだ30代の彼女がこれからどんなステージに向かっていくのか、世界中が注目している。