エマ・バラウ 2018
国:Spain (スペイン)
地域:Cataluna (カタルーニャ)
品種:Tempranillo (テンプラニーリョ)
タイプ:Red (赤)
土壌:粘板岩
栽培:ビオロジック
認証:CCPAE
SO2:無添加
度数:11.5%
インポータコメント
キュヴェ名はエヴァの優しい祖父の名前で区画の端のブドウだけが雨により水分を蓄えすぎてしまった以外は全て上手くいった年でした。
テンプラニーリョを醸し後プレスし発酵、古樽でマロラクティック発酵・熟成しました。
憂いを含むルビー色、ジンジャーやハーブの香り、瑞々しい旨味と優しく溢れるナチュラルテイスト、果実の甘味とピュアさがアフターまで続く素晴らしい仕上がりです。
■生産者
Vega Aixala (ヴェガ・アイシャーラ)
本拠地:スペイン・カタルーニャ
DOコンカデバルベラの女性醸造家エヴァが営むヴェガ・アイシャーラ。
ワイナリー名の由来は、彼女の父の姓 (Vega)と母の姓(Aixala)を合わせたものです。
カタルーニャのナチュラルワインの第一人者といえば、タラゴナのメンダール、DOコンカデバルベラのエスコーダ、ジョルディロレンス等の名前があがってくると思います。
そんなメンダール、エスコーダが音頭をとって毎年夏に開催されていますサロンH2O(Vegetal)でジョルディ ロレンスが勧めてくれた事が出会いでした。
ボデガの歴史は2003年から始まります。
かつて祖父がワイン造りを行っていた土地、そこは長年の間放置されていたのですが、エヴァと彼女の父ホ セの二人はこの土地でブドウ造りを復活させる決心をします。
そこはエヴァが幼少時育った場所であり、かつては伝統的な製法で祖父がワインを造っ ていた土地、二人にとってはこの土地を守ること、ブドウ栽培・ワイン造りを復活させることは長年の夢なのでした。
もちろん彼女たちはこの土地がブドウ栽培にとってスペシャルな土地だという事もよく理解していました。
しかしその実現は非常に困難を伴うもの。
ボデガの復活はまず標高850 ~ 900mの急勾配斜面を開墾して800本のブドウの苗を植樹するところから始まります。
2004年にはさらに1000本植樹、2006年までの3年間でとても人が開墾できるとは思えないこの山頂の荒野を開墾して徐々に現在の10haの畑をつくっていきます。
初年度2003年からビオロジック栽培を貫いております。
コンカデバルベラの平野部とプリオラートのちょうど間、モンサン山脈の標高850 ~ 900mの急勾配にブドウは植樹されており、直線距離7km先は銘 醸地プリオラートです。
土壌はそのプリオラートと同じネラル豊富なスレート土壌(粘板岩)。
この地で稀少な雨はスレートを伝って地中深く落ち、ブド ウの根はわずかな水分と養分を求めて深く伸びるため、独特のミネラル、凝縮感があるワインができます。
また、反射作用も強く、光合成やブドウの成熟に大変良い効果をもたらしてくれます。
高標高に加えて、気候は大陸性気候で年間を通して雨が非常に少なく(平均約330ml/年)、四方を山に囲まれているので乾いた風が吹きます。
ベト病の心配がない素晴らしい立地です。
さらに昼と夜の寒暖差は非常に大きく、酸を残しながらゆっくりとブドウが熟し実っていきます。
偉大なテロワールと繊細、真摯かつ膨大な努力が生んだ彼女のワイン。
ブルタルやジャメ、グラスカといったバルセロナのモダンなワインバーやレストランで、この夏非常に多くの彼女のワインが愛用されています。