AOC タヴェル 2021
国:France (フランス)
地域:Rhone (ローヌ)
品種:Grenache (グルナッシュ) 70%
Cinsault (サンソー) 30%
タイプ:Pink (ロゼ)
土壌:粘土質石灰
SO2:無添加
度数:13.5%
インポータコメント
ヴァロング丘陵に位置する区画“トマ”のぶどう。
粘土質石灰の下層土に大きな石が表土を覆うテロワール。
全房で8日間醸し、圧搾後タンクで発酵、そのまま6か月熟成し、SO2添加せず瓶詰め。
淡い僅かに紫が混じったピンクの色調。
サクランボの果実香に赤い花のアロマティックな香り。
アタックに甘みを感じるようなボリューム感あり、フレッシュでありながらも熟したニュアンスも感じる。
余韻にハーブやチョコの香りあり。
■生産者
ALEXANDRE HOTE (アレクサンドル・オット)
本拠地:フランス・ローヌ
ナチュールの世界ではタヴェルと云えば皆ラングロールを思い浮かべるだろう。それは当然である。
タヴェルの特殊性は、かなり昔から知られていた。
ローヌ川右岸の高台に位置するタヴェルの畑には、シャトーヌフデュパプと同じような子供の頭ほどもある丸い石に覆われている。
この石はアルプスからローヌ川を伝って流れてきたもので、割ると中はピンク掛かったトパ−ズ色の石英で出来ている。
実はこの石がワインに大きな影響を与えているのだ。
日中の熱を蓄えたこの石が夜間熱を放出しぶどうがよく熟すことにより、醸造しワインとなったときに香水のような馨しい香りとなるのだ。
この香りは醸造時にごく軽い醸しをしないと消えてしまうので、タヴェルでは昔から軽く醸していた。
しかし1980年代濃いワインがもてはやされるようになり、この伝統が失われてしまった。
それを復活させたのがラングロールのエリックだったのだ。
アレクサンドル・オットは、元々栽培するぶどうをラングロールやグラムノンに販売していたのだが、2019年から自身のワインを手掛けるようになった。
ラングロールが再興した本来のタヴェルを、アレクサンドルが受け継いでいる。
応援したい生産者の誕生である。