ラ・バラカ 2021
国:France(フランス)
地域:Alsace (アルザス)
品種:Melon de Bourgogne (ムロン・ド・ブルゴーニュ)
タイプ:Orange (オレンジ)
栽培:ビオディナミ
度数:12%
インポータコメント
手摘みにて収穫。
ヴァスラン水平型プレス。
ファイバータンクにて9ヶ月の発酵熟成。
Le clos des landesとLes Charrusseauのアッサンブラージュ。
切れのある酸にさわやかな苦み。
レモンや柑橘系のソースを効かせた前菜とは相性抜群。
ラ・バラカはアラブ語で幸運やとてもツキがあるという意味。
■生産者
Manuel Pineau (マニュエル・ピノー)
本拠地:フランス・アルザス
当主のマニュエルはナント生まれの42歳。
ワイン造りに携わる以前は建設会社に勤め、地層の分析を担当していた。
2007年にワインの世界に入り、ロワールのDomaine du Mortier で働き始める。2016年にLesCharrusseauの畑を0.4ha購入し自身のワインを造り始める。
2017年にはLe clos des landesの畑を1.0ha購入。
しかし2017年は雹の被害の為ワインは殆ど生産できなかった。
その為、2018年は畑が購入出来ず、翌年2019年にle clos des landesの畑を1.4haを購入。
現在は計2.8hanの異なる土壌の畑を所有する。
将来は自身で管理しきれる5haまで畑を増やす予定である。
マニュエルは、ロワールならではのムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ)への味わいの追及に拘りを持つ。
現在、ロワールの90%以上のミュスカデ生産者は除草剤・化学肥料を使用し、収穫量も100hl/ha近くあるといわれている。
早摘みの未熟なブドウに補糖をして、培養酵母を加え発酵させる。
そうして生産されるワインは世間一般的に知られるミュスカデ・シュール・リの味であり、本来のムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ)の味わいとは異なる。
ましてやテロワールワインなど程遠い。
マニュエルはムロ ン・ド・ブルゴーニュの味わいの追及の為に敢えてミュスカデ・セーヴェル・エメーヌのAOPは取得せず、全てのワインをVin de France に格下げした。
ビオディナミで管理され、病気を抑える為には自家製の天然ハーブを使用。
ごく少量の銅を散布し硫黄は一切使用しない。
醸造も至ってシンプルで、ヴァスラン水平型プレスで果汁を絞った後、ファイバータンクに移し熟成発酵。
春先に瓶詰めをし、亜流酸も必要な時のみ瓶詰前に極少量加える。
このようにして、極力余計な手を加えずに、ムロン・ド・ブルゴーニュ本来の味わを引き出そうと尽力している。
さらに天然コルクはムロン・ド・ブルゴーニュ本来の繊細な味わいに影響を及ぼすと考え、敢えてDIAMを使用する徹底ぶりである。