ペタル 2021
国:France (フランス)
地域:Loire (ロワール)
品種:Grolleau Gris (グロローグリ) 60%
Muscat Rouge (ミュスカ・ルージュ) 40%
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオロジック
土壌:粘土、砂
SO2:無添加
度数:11%
インポータコメント
アンジューから購入したグロローグリは全房で6日間醸し後グラスファイバータンクで発酵・熟成、アルザスから購入したミュスカルージュは直接圧搾しステンレスタンクで発酵・熟成、アッサンブラージュし3 ヶ月熟成させました。
透明感のある淡いガーネット色、ブラックチェリーやナツメ、青草の香り、穏やかなアタックに摘みたてベリーの酸味と渋み、高めの酸と鉱物のニュアンスを感じます。
■生産者
Sonshine Vins (ソンシャイン・ヴァン)
本拠地:フランス・ロワール
オランダ、ベルギー、イギリス、モンルイでソムリエとして働いてきたオランダ出身のリザンヌ・ヴァン・ソンと、トゥール出身でアランデュカス・グループのレストランでシェフを務めてきたベンジャミン・セレールの二人で始めたプロジェクトです。
リザンヌがワイン造りを志し初めてロワールに来たのは2013年、トゥーレーヌのノエラ・モランタンのところで働くためでした。
今でも週に数回、手伝いに行っております。
その後、リザンヌはワイン造りを体系的に学ぶためにアンボワーズの醸造学校へ進み、そこでベンジャミンと出会います。
二人は意気投合。
将来、ともにワインを造ろうと、卒業後、彼女はモンルイ・シュール・ロワールの生産者のもとで修業をつみ、ベンジャミンはヴーヴレイの生産者のもとをいくつか回り修業を始めます。
“Sonser Vins”は二人の苗字を組み合わせて作った造語です。
修業を積みながらも二人は2016年からプロジェクトの準備を始め、非公式ながらもいくつかのキュヴェを仕込んでいきます。
この時期、彼女はオランダ、ベルギー、ロワールを行ったり来たりしながら昼間は他の生産者の畑や醸造所で働き、夜はモンルイのワインバーで働いたりと忙しい修業時代を乗り越えていき、2017年にようやくロワールに定住します。
アンボワーズとモンルイ・シュール・ロワールの中間あたりのヴーヴレイ側(ロワール川右岸)のノワゼという村にシェはあります。
石灰でできた崖に通路や階段が造られており、いくつもの小部屋や家ができており、その中の一つの奥行きある洞窟を借り、シェとして使用しております。
発足時からずっと畑を持つことができなかったため、2018年にロワールとアルザスの買いブドウを使って4つのキュヴェをつくります。
これが初ヴィンテージとなります。
もちろん選ぶのはビオのブドウで、収穫から自分たちで行いました。
自然酵母での発酵はもちろん、酸化防止剤の添加もごく少量もしくは無添加、濾過や清澄はワインを見極めながら判断していきます。
リザンヌは自らの畑を持たないことを逆手に取り、1月・2月にワインの発酵が落ち着くと、南半球のオーストラリアに飛び出します。
なんと南半球でもワインを造っているのです。
収穫から自ら畑に入りブドウを収穫、自らのキュヴェを仕込んでいます。
すでに数ヴィンテージお世話になっている醸造所は、あのヤウマの醸造所を間借りしております。ブドウは、ジェームズ・アースキンも自らのワインによく使うマクラーレンヴェールのフィオナ・ウッドのものを使用しています。
このキュヴェも非常に興味深いですが、これはオーストラリアのみの販売だそうです。
残念なことに、2019年の収穫後、ベンジャミンとはお互い別々の道を行くことにしたそうで、これを機にドメーヌ名を“Sonshine Vins”に改名しました。