マグノリア 2022
国:Australia (オーストラリア)
地域:South Australia (サウスオーストラリア)
品種:Gewurztraminer (ゲヴュルツトラミネール)
タイプ:Orange (オレンジ)
栽培:ビオディナミ、オーガニック
SO2:ボトリング時に少量
度数:14.1%
インポータコメント
ライムストーン・コーストに位置する粘土ローム質土壌 の畑から。
除梗され自然醗酵および6日間のスキン・コン タクト。
プレスされ仏産オーク古樽にて約 6 カ月熟成、少量の酸化防止剤と共にボトリング。
ノンフィルター、清澄 剤不使用。
フレッシュさを備えたライチフルーツとバラのような華やかさが共存するオレンジワイン。
■生産者
Good Intentions Wine (グッド・インテンションズ・ワイン)
本拠地:オーストラリア・サウスオーストラリア
作り手:アンドリュー&ブロック
有機農法を勉強してきた Andrew Burchell / アンドリュー・バーチェルと、その妻 Louise(ミュージシャンでもある)が地元へと帰り、 2014 年から文字通りガレージでワイン造りを始めた Good Intentions Wine / グッド・インテンションズ・ワイン。
彼らのワインを他と明確に違える要素は何よりその土地だと言えるでしょう。
南オーストラリア州のみならず、オーストラリア全体で見ても特異な「火山性土壌」 は産地の名前にもなっているガンビア火山に由来するもので、大地そのものを感じさせるような彼らのワインに共通する強いミネラル感と際立つ酸は、そのテロワールを表現した結果としてワインに現れます。
Good Intentions Wine の理念は「自分たちで 100%有機栽培したブドウを用いて、マウント・ガンビアのテロワールが現れた個性的か つ“クリーン”なナチュラルワインを表現すること」であり、そのために現在 6.5ha となる畑(リースもある)の管理、コルクへの仕様変更、一部ワインへの極少量の SO2 添加(無添加の場合はリリースまでしっかり熟成期間をとる)といった方針に踏み切り、その成果は近年 リリースされているワインたちにしっかりと出ています。
中でも注目すべきは、彼らが自身の手でビオディナミ農法を実践している畑から、「ドメーヌもの」とも言える2つの特別なワインがリリースされること。
1つは「ヴォルカニック・レイクス」というマウント火山南側の斜面に位置する自社畑から産まれるシャルドネで、火山頂上にあるクレーター湖「Blue Lake」に最も近い畑でしたが耕作放置地となっていたところをグッド・インテンションズが買い取りビオディナミ農法へと転換。
多大な努力を重ねた末にようやくリリースとなりました。
もう1つは「ボクサーズ・ヴィンヤード」と呼ばれるピノ・ノ ワールの単一畑で、同じくマウント火山南側斜面に位置していた畑をグッド・インテンションズがリースし、同じく大変な労力を重ねてビオディナミ農法へと転換しました。
この畑からのブドウはこれまで Noir Dee Doot Dee Dah といったワインとしてもリリースをされていましたが、ビオディナミへ転換してから十分な年月が経ったことから際立つポテンシャルを見せるようになり、厳しいバレルセレクションの末 に今年ようやくフラッグシップワインとしてリリースとなりました(実はまだリリースになっていない自社畑がもう一つあるとのことで、どんなワインが出てくるのか楽しみでなりません)。
これらの畑や、彼らがブドウを買っている畑はいずれも石灰岩質土壌の上に(約 6000 年 以上前に噴火した際に降り積もったとされる)火山灰で構成されており、土地をリスペクトする彼らがビオディナミ農法を実践することで得られたブドウから造られる液体は必然、彼らにしか表現できないオリジナルなナチュラルワインとなるのです。