イ・ヴィチーニ・バルベーラ 2021
国:France (フランス)
地域:Savoie (サヴォア)
品種:Barbera (バルベーラ)
タイプ:Red (赤)
度数:14.5%
インポータコメント
粘土石灰質土壌。
14日間全房発酵で、90間ピジャージュ1回/日。
228Lの樽で12ヶ月熟成。
鮮やかな深紅の色合い。
ドライいちじくやレーズン、プルーンなどのドライフルーツ、黒糖やいちじく煮のコク深い香りに、酸のキレがある緻密な赤い果実のベリーソースを想わせる香りが加わります。
香りはねっとり感のあるドライフルーツの甘やかで深みのある印象を受けますが、口に含むと冷涼感のある伸びやかで張りのある酸と共に、明るく溌剌としたフランボワーズソースのようにエキスの詰まった甘酸っぱい果実の風味が広がります。
口中に膨らんでいくにつれてコクや深みを感じるドライフルーツのニュアンスが重なり、更に果実の緻密感を掻き立てて複雑性を与えています。
■生産者
Jean Yves Peron (イ・ヴィチーニ・バルベーラ)
本拠地:フランス・サヴォア
ジャン=イヴ・ペロンは2004年からサヴォワのアルベールヴィルでマセラシオンを行う醸造を主にワイン造りする生産者です。
彼は90年代にエノログの学校に通い、その後はアルデッシュ県コルナスのティエリー・アルマン、アルザスのジェラール・シュレールの元で働き、その他にはアメリカやニュージーランドでも経験を積んだ後、2004年独立に至ります。
マセラシオンに関する豊富な知識と経験や高度な技術を駆使して、2011年以降はサヴォワ県内で育つイタリア品種も取り入れ、現在毎年約16キュヴェを造り出すフランス国内では唯一無二と言っても過言ではない生産者です。
イタリア品種に関しては、2017年に現カーヴを建設後、醸造規模を拡大しイタリア現地のアスティとカザーレ・モンフェッラートの葡萄も扱い”i Vicini”というネゴシアンシリーズも並行して醸造を行っています。
とても面倒見が良く穏やかで、話すことが大好きな印象を受けます。
ワイン造りに関しては極力その年の特徴とテロワールが表れるよう自然に大きなリスペクトを払いつつ、長年の経験を元に常にロジカルで科学的なアプローチをします。
この仕事を20年近く続けていても、毎年のように躊躇なく新しい試みをする探究心、そして彼の様相とその研究的な考え方は、一種のサイエンティストのように感じられます。