ビブアック・ブラン2024
国:France (フランス)
地域:Savoie (サヴォア)
品種:Muscat a Petits Grains (ミュスカ・プティ・グラン)
Clairette (クレレット)
Jacquere (ジャケール)
タイプ:White (白)
度数:11%
インポータコメント
ジャケール、クレレット、ミュスカプティグランのブレンド。
手摘みで収穫、選果後、ジャケール、クレレット、ミュスカをそれぞれ1/3ずつゆっくりと圧搾し、18℃でステンレスタンクで発酵後、7ヶ月間ステンレスタンクで熟成。
熟成後ノンフィルターで瓶詰め。
青りんごや白い花を思わせる、爽やかなマスカット系の香り。
口に含むと心地よいミネラル感が広がります。
しっかりとしたミネラルがありながら角はなく、まろやかで柔らかな飲み口。
■生産者
Domaine Jeremy Bricka (ドメーヌ・ジェレミー・ブリッカ)
本拠地:フランス・サヴォア
フランス・アルプス山脈の雄大な麓、サヴォワ地方のすぐ南に位置するイゼール県。
19世紀には3万ヘクタールを超える一大ブドウ産地だったこの地は、フィロキセラ害と、あまりにも過酷な急斜面での労働から、20世紀に完全に衰退の途をたどりました。
なかでもロワサール村にある「ブリヨンの丘」は、燦々と太陽が降り注ぐ絶好のロケーションでありながら、約80年もの間、人々に忘れ去られ、深い眠りについていました。
しかしそれは裏を返せば、現代の化学肥料や除草剤といった人工物に一度も汚染されていない、手つかずのピュアな自然と生物多様性が奇跡的に守られた「約束の地」だったのです。
この土地の潜在能力に全人生を賭けた男が、ジェレミー・ブリッカです。
彼はブルゴーニュで最先端の醸造学を修め、北ローヌの世界的巨匠「E.ギガル」でエルミタージュなどの最高峰の畑を管理する責任者を務めた、輝かしいキャリアの持ち主でした。
その後、山への強い憧れからイゼールへ移住し、大成功を収めたオーガニック・ウイスキー蒸留所「ドメーヌ・デ・オート・グラス」を共同設立します。
ウイスキー造りで大成功しながらも、彼の中に眠る「ブドウとワインへの狂熱」が消えることはありませんでした。
2015年、彼はブリヨンの丘に自らのドメーヌを立ち上げ、標高500〜700メートル、黒色頁岩が転がる険しい崖に5ヘクタールの畑を拓きました。
ジェレミーが挑戦したのは、単にオーガニックワインを造ることではなく、絶滅の危機に瀕していた「アルプスの古代・土着品種」の復活でした。
ヴェルデッス、アルテス、ドゥース・ノワール、ペルサンといった、世界の誰も見たことのないような希少な苗木を植え、樹液の循環を妨げない繊細な剪定を施しました。
醸造においては野生酵母のみで発酵させ、大樽の古樽で11ヶ月じっくりと熟成。
清澄もろ過もせず徹底したナチュラルアプローチを貫きました。
一歩間違えれば不安定になる自然派の醸造ですが、彼はエンジニアとしての確かな技術をもって、一切の欠陥臭を排除した完璧なクオリティへと導いたのです。
こうして産み出された彼のワインは、今、世界のナチュラルワイン愛好家やインポーターたちの間で驚きをもって迎えられています。
グラスに注がれたワインは、高地由来のキリッと引き締まった美しい酸と、黒色頁岩のテロワールがもたらす清冽なミネラル、そして吸い込まれるようなピュアな果実味に満ち溢れています。
多くのプロフェッショナルが「これほどまでに汚れがなく、野生の命の輝きと洗練されたフィネスを両立したワインは他にない」と絶賛し、熱狂的なファンは「あまりに素晴らしすぎて、有名になり知名度が上がってほしくない」と本音を漏らすほどです。
かつて見捨てられたアルプスの断崖から、ジェレミー・ブリッカはワインの歴史を塗り替える、唯一無二の芸術品を世界へと放っています。