サンタ 2016

  国:Mexico (メキシコ)
 地域:Baja California (バハ・カリフォルニア)
 品種:Moscatel Negro (モスカテル・ネグロ)
タイプ:Red (赤)
 土壌:砂質ローム層、花崗岩
 栽培:バイオダイナミック、オーガニック
 醸造:手摘みで収穫し除梗後、450Lのコンクリート製の壺(ティナハ)で温度コントロールなしで醗酵と45日間醸し。1/2をステンレスタンクで,1/2を古樽で3ヶ月熟成後、少量亜硫酸添加して瓶詰め。
 SO2:10mg/l
 度数:12.5%

インポータコメント
フレッシュなバラ色のヴァンドソワフ。
繊細でフローラルかつスモーキー。
赤い果実とダークフルーツ。ジューシーな酸味があります。
冷やしておいしい赤ワイン。
シャルキュトリや炭焼き,焼き鳥や和食にも相性良。
抜栓後早めに飲むことをオススメします。


■生産者
BICHI (ビチ)
本拠地:メキシコ・バハ・カリフォルニア

Bichi ビチ - メキシコソノラ州の方言で「裸」。
これはホンモノだと呼べるような新しいファインワインは、思いもよらない土地で、最もありえない組み合わせによって生まれるものです。
メキシコのバハ・カリフォルニア・ノルテ州にある岩山で「ビチ」というワインが誕生したことは、近年のワインシーンでも特筆すべきエキサイティングなニュースでした。
ノエルとヤイルのテレス兄弟は、母親のアナ・モンターニョやチリでワイン造りをする仏人ルイ=アントワーヌ・リュイットを始めとする仲間たちと一緒に、大部分がブッシュヴァイン(ゴブレ)の古木で構成される、無灌漑で有機農法(一部バイオダイナミック農法)の畑で収穫されたブドウから、美しく、表情豊かな味わいのナチュラルワインを造っています。
ビチは最低限の人的介入を旨とする伝統的な醸造法にこだわっています。タカテにあるビチの所有畑は10ヘクタールほどですが、バイオダイナミック農法を採用しています。
その他に契約畑がタカテとバジェ・デ・グアダルーペにありますが、こちらは有機農法で耕作されています。栽培されている品種は大半がリスタン・プリエト(ミッション)ですが、ローザ・デル・ペルー(モスカテル・ネグロ)、テンプラニーニョなども栽培されています。
さらにノ・サピエンスというブドウ畑には、まだ同定されていないミステリアスな品種が存在しています。収穫されたブドウは手で除梗され、やさしく足で踏みつぶされます。
破砕されたブドウは地元で作られたコンクリート製アンフォラ型発酵槽の中で、自然酵母により発酵され、古樽とステンレスタンクで熟成されます。
ボトリング時に、輸出用など必要な場合に限り最低限(10ppm/リットルほど)の亜硫酸が添加。

ビチのワインを語る時、必ず話題になるのが特徴的なラベルデザインです。メキシコらしさと、テレス家一流のユーモアのセンスが感じられるものです。
一方でボトルの中身は、彼らとその仲間たちの実直な仕事によって造られた、信じられないほどのバイブスに満ちたてらいのない液体です。
口に含めば、太平洋や花崗岩質土壌といった、タカテの岩山にあるブドウ畑の風土が感じられます。
バハ・カリフォルニアは、世界的なファインワインが生まれる場所なのです。

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