ビアンコ・アンフォラ 2018
国:Italy (イタリア)
地域:Abruzzo (アブルッツォ)
品種:Trebbiano d'Abruzzo (トレッビアーノ・ダブルッツォ)
タイプ:White (白)
栽培:有機
醸造:除梗して3日間のマセラシオン、ピジャージュあり。手動のプレスラージュで圧搾。アンフォラで10か月間熟成。
SO2:無添加
度数:12%
インポータコメント
彼らにとって最高のタイミングで収穫したトレッビアーノを使用。
パイナップルのようなトロピカルフルーツの要素や花の香りもするが、しっかりとした酸が特徴的。
アンフォラで熟成されたとは思えないキレイな造りに驚く。
奥深いのにスルッと飲める凄いワイン。
■生産者
LAMMIDIA (ラミディア)
本拠地:イタリア・アブルッツォ
造り手のマルコ・ギュイリアーニとダヴィデ・ジェンティエは幼い頃からの大親友。
ワインが大好きで、ある日自然派ワインに出会う。
マルセル・ラピエール、レ・コステ、ロレアーノ、コーネリッセン、ソリニー、シュトロマイヤー、パルティーダ・クレウス、ル・トン・デ・スリーズなどなど、そうそうたる蔵元のワインに影響を受け、飲みやすさと旨みの深さに感激した二人。
今はまだ二人とも本業ではないが、サイドビジネスで自分たちが好きな自然派ワインを醸造することに!
二人とも醸造学校には一切通っておらず、色々な本を読んだり、あちこちの生産者に情報やコツを教えてもらい、初めてワインを造ったのが2010年。
最初の年は3キュヴェだけだったが、実験好きの彼らは一気にキュヴェ数も増やし、2016年時点では13キュヴェにも!常に勉強中の二人。
醸造所内には、セメント・タンクが4つ。
イタリア産アンフォラも4つ。
ステンレス製タンクも複数ある。
容量が足りない時はダム・ジャーヌ(ボンボン)も使用。
樽は一切使用しない。
主な醸造は空気の通し、「ミクロ・オクシジェナション」が絶妙なセメント・タンクで行っている。
そして発酵の終わりと熟成は、キュベによりアンフォラかステンレス製タンク。
圧搾は全て小さな木製垂直型プレス機を手動で行っている。
彼らのモットーは「100%Uva e Basta」、つまり「100%ぶどう、それ以外何もない!」
一切添加物を使用せず、フィルターもコラージュも行わない。
もちろん自生酵母のみで発酵。
SO2ゼロ。
生きているワインを造るのが絶対条件なのだ。
【実験好きな二人の挑戦】
4年前から醸造所近辺にマルコとダヴィデは、畑じゃない土地を徐々に買い取り、土をゼロから耕し、セレクション・マサルで新しい苗を植えはじめた。
ヴィラ・チェリエラ村唯一のぶどう畑。
ここでは有機栽培の実験を行っており、4年前に植えてから一度も土を耕したり、草を刈ったり、調剤を撒いたりしていない。
畑を放置したままでもぶどうが栽培できるかを4年がかりで実験し観察している。
植えたぶどうの木は驚くことに9割生き残っているが、さすがにこの厳しい環境では未だにぶどうはならないらしい。
この実験の結果を分析して、どこまで新しい植えたての畑を放置できるか、ぶどうの木に厳しい環境を与えながらどれだけの収穫量を得られ、どの有機栽培のバランスがいいのを研究している彼ら。
好奇心旺盛な若き彼らの挑戦からますます目が離せない!