マランジェ・ブラン・アンビュリエット 2018
国:France(フランス)
地域:Bourgogne(ブルゴーニュ)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
タイプ:White (白)
度数:13%
インポータコメント
マランジェにある粘土質土壌のシャルドネ100%。
「アンビュリエット」とは区画の名前で、イザベルとジャンイヴが2005年と2015年に植えた20アールの小さな区画の自社畑。
オートコートドボーヌブランと同じく、収穫した葡萄を房まるごとダイレクトプレス。
軽くデブルバージュした後、ステンレスタンクにて発酵。
その後、1年使用樽にて10か月間の熟成を行い、軽くフィルター掛けと、SO2の添加をし、瓶詰。
柑橘の香りが前面にでた、非常にフレッシュで爽やかな印象を強くうけるシャルドネです。
■生産者
Domine des Rouges Queues (ドメーヌ・デ・ルージュ・クー)
本拠地:フランス・ブルゴーニュ
コートドボーヌ最南端のアペラシン、マランジェ。そこに1998年よりワイン造りをおこなう2人の生産者がいます。
彼らの名前はイザベルとジャン・イヴ。ドメーヌの名は「ルージュ・クー!」
イザベルは元保育者、ジャン・イヴは元DJという異色のコンビ。
ジャン・イヴは、小さい頃に祖父母がぶどう畑を所有していた事で、ぶどう畑にいつも親しみ、自然が大好きな少年でした。
大人になり、ボーヌの農業学校を卒業した彼は、コート・ド・ボーヌのワイナリーで働いて経験を積んでいきました。
そんなジャン・イヴは、1992年に旅行中のスイスでイザベルと出会い、ブドウ畑に興味を持っていたイザベルも、すぐにジャン・イヴと意気投合。
それから月日が経ち、いつか自分達のワイナリーを持ちたいと探し回っていた2人に、マランジュの見事な立地条件の畑を取得するチャンスが訪れたのです。
そして、1997年に理想とするワイン造りを実現できそうなぶどう畑(1ha)と、一軒の家を購入し、翌年の1998年にはワイン造りを始めました。
初年度はネゴシアンヘの販売が生産量のほとんどを占めていましたが、ワインの品質に納得がいくようになり、設立3年目にして全て自社ビン詰めに切り替えました。
彼らにとってワインを造るにあたっての重要点は、栽培や醸造に対する厳格さと情熱、そして”優れた畑”であると断言します。
そして、ワインとはぶどう畑を尊重した栽培をする事だと信じ、日々の仕事を行っています。
自然を大事にした栽培を心掛け、除草剤や化学肥料などの化学合成物質は一切使用せず、バイオダイナミックスを取り入れています。
ドメーヌの名前の「ルージュ・クー」とは、蔵を建てている最中に、ジョウビタキ属の長くて赤い尾を持つ渡り鳥の巣を誤って壊してしまい、この渡り鳥がドメーヌにまた帰ってきてくれるようにとの願いから、「DOMAINE DES ROUGES QUEUES (赤い尾の鳥)」と名付けました。
その後、その小鳥たちは春になるとドメーヌに戻って来てくれるようになりました。
前項でも述べましたが、ドメーヌ・ルージュ・クーではブドウのポテンシャルを大いに引き出すために、畑での仕事を一番重要と考えています。
醸造・熟成中も余計な手はなるべく加えず、優しく見守り、ブルゴーニュのテロワールを心地よく感じられる、デリケートなワイン造りを心掛けています。
マランジェというテロワールを肩ひじ張ることなく、自然なままに表現した、ブルゴーニュでも類をみないワインをお楽しみいただけばと思います。