ウィリアム・ダウニー ギプスランド ピノ・ノワール 2018
国:Australia (オーストラリア)
地域:Victoria (ヴィクトリア)
品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール)
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオディナミ
度数:13.5%
インポータコメント
フルーツの半分はYarragon【ヤラゴン】にある自社畑。
残り半分はGippslandの南西部にあるMatthew's【マシューズ】から。
全房比率を極めて高くキープし、古樽発酵及び熟成。
Patrcik Sullivan【パトリック サリヴァン】と共同所有する様になったワイナリーでワイン作りの大半を行い、熟成のみを自宅の元馬小屋セラーで行っているそうです。
クラッシュしたフレッシュベリーとドライポプリの様な花のアロマが美しく、鉄分豊富な赤い肉や血液を想わせる野性味、苔の生えた石や下生えの様な「陰」のニュアンスが見事です。
2018はかなり長期熟成にも耐え得る、非常に豊かな仕上がりとなっています。
■生産者
William Downie (ウィリアム・ダウニー)
本拠地:オーストラリア・ヴィクトリア
2003年に自らのワイナリーを起ち上げたウィリアム・ダウニーはたちまちオーストラリアワイン業界の寵児となった天才です。
5年程ブルゴーニュでワイン作りの基礎を学んだ彼は故郷でワイン作りをする為にデ・ボルトリに入社。
メキメキと頭角を現しました。
特に除梗率を下げ、クラッシュした後は「放置する」スタイルを貫く彼のスタイルはデ・ボルトリのみならずヴィクトリア州のワインメーカーに大きな影響を与えました。
野生酵母による発酵、無清澄、無濾過、醸造プロセスでのSO2不使用等の特徴は現在オーストラリア産ナチュラルワインにおける共通項ですが、ウィリアム・ダウニーは畑での仕事へも一切の妥協を許しません。
畑での機材使用を避け、馬による農耕、ビオディナミの実践等を当たり前の様に行い、日々ブドウ樹の傍に寄り添う生活を続けています。
2006年には史上最年少の若さでオーストラリア最優秀ワインメーカーの栄誉に輝いていますが(当時32歳)、本人はいたって呑気なもの。
趣味のウッドベースを片手に数人のワインメーカーと一緒に立ち上げたバンド「イースティー ボーイズ」とのセッションを日々の刺激として自然体な生活を続けています。