ローテ 2022
不安定な為、様子をみます。
国:Germany (ドイツ)
地域:Wurttemberg (ヴュルテンベルグ)
品種:Pinot Gris (ピノ・グリ) 95%
Savagnin Rose (サヴァニャン・ロゼ) 5%
タイプ:Orange (オレンジ)
栽培:ビオディナミ
SO2:無添加
度数:10%
インポータコメント
手摘みで収穫後、ブドウを足で破砕。
ピノ・グリは3種類のワインに分けられる。
1全房プレス(30% )219日間マセレー ション3107日間マセレーション。
全てのワインは発酵終了時点から8ヶ月間シュールリーをして、アサンブラージュ。
その後、4ヶ月スレンレスタンクで静置してボトリング。
無清澄・ 無濾過でボトリング。
SO2無添加で優しい味わいが魅力的な一方、温暖なヴュルテンベルクの気候、この地域一体に見られるコイパー土壌、そして力強いダニエルの性格を表したパワフルなワインでもあります。
洗練された派手なワインではなく、牧歌的な風景を思わせ、どこかに懐かしさを感じる深みを出すワインを造ります。
■生産者
Daniel Schweizer (ダニエル・シュワイツァー)
本拠地:ドイツ・ヴュルテンベルグ
ダニエル・シュワイツァーは、ハイルブロンに近いシュワイガーンという村の出身です。
ここヴュルテンベルクは協同組合によるワイン生産が盛んで、元詰めする生産者は多くありません。
ダニエルの父親も栽培したブドウを協同組合に販売していましたが、ダニエルは独自の方法でブドウを栽培し、元詰めをすることを条件に世代交代しました。
自然なワイン造りを目指したかったダニエルは化学農薬・肥料を使用しないだけではなく、ブドウ 樹を取り巻く環境にストレスを与えないために馬で畑仕事をするという大胆な選択をしました。
それは、「いいワインを造るためには醸造学校を卒業すべきで、常に均一な味わいを目指すべき」と考える父親や村のワイン関係者を大いに驚かせました。
科学主義的な考え方が強い傾向にあるドイツで、さらにほぼ無名と言っていいヴュルテンベルクの小さな村で 「自然回帰」を掲げる若いダニエルが周囲の理解を得るのは簡単なことではありませんでした。
彼の造ったワインに対する批判や嘲笑が彼の自信を奪い、時には途方に暮れることもありました。
2016年に造ったワインは、自信が無くなったあまり、瓶詰めを断念し全て蒸留し てしまったという過去もあります。
その一方で、ラサックやローター・ファーデンといったヴュルテンベルクの新星はダニエルの大きな励みになりました。
気概のある若手が、ヴュルテンベルクが単なる「協同組合産地」ではないことを証明しようと切磋琢磨し、やがてダニエルもその内の一人だと認識されるようになりま す。
シュワイガーンには南向きの斜面に造られたワイン畑が多く、土壌構成は主に石膏コイパー(ギプスコイパー)、小さな山々や入り組んだ谷が多くあり複雑な地形をしています。
ダニエルの畑は土がふっくらして柔らかく、多種多様な植物が生えています。
森に囲まれた区画も多くあり、 野生の動物も多いです。
畑を見れば、如何にダニエルに大切にされているか一目瞭然です。
そして、ブドウに関して在来種に拘るのは、自分が生きる土地を最大限に感じ、まだ知らない人々にも感じてもらいたい彼の想いがあるからです。