アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ 2019
国:Italy (イタリア)
地域:Veneto (ヴェネト)
品種:Corvina (コルヴィーナ) 60%
Rondinella (ロンディネッラ) 35%
Molinara (モリナーラ) 5%
タイプ:Red (赤)
度数:
インポータコメント
植樹:1960年代〜2000年代
位置:標高90〜100m
土壌:粘土石灰質
3〜4ヵ月間のアパッシメント(陰干し)の後、ステンレスタンク数週間のマセレーション
大樽で30ヵ月間熟成
アパッシメントをすると、ブドウはその重量の30〜40%にもおよぶ水分を失い、その結果、糖とエキス分が凝縮する。
少量だが、ブドウには「貴腐菌」が発生し、アマローネに特有の官能的な香りを与える。
ともするとアマローネは酸味に欠けることが多いが、果実味やタンニンなどの抽出物の濃さと、それでも飲み疲れさせない酸味を備えた稀有なアマローネ。
■生産者
L’Arco (ラルコ)
本拠地:イタリア・ヴェネト
作り手:ルーカ・フェドリーゴ
ヴェネトで、誰よりも“神話的生産者”との讃辞にふさわしい、クインタレッリ。
ルーカ・フェドリーゴは、この巨匠に長年ブドウを販売していた栽培農家に生まれ、14歳からクインタレッリのもとで働き、巨匠の身近で栽培醸造を学んだ。
その後独立し、畑を購入しワイナリーを建て、1998年に初VTをリリースする。
アマローネにおいては90日前後の長期のアパッシメントし、熟成もスラヴォニアオークの大樽熟成。
栽培と醸造の両方において、徹底して伝統的。
ただし栽培と醸造を学んだ、クインタレッリがそうであるように、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、メルローのフランス系品種にも可能性を見いだし、ルーカなりの醸造で、ルベオという同地としてはユニークな構成のワインを造り出している。
近年、2014年を境にラルコが造るワインの質が著しく上昇し、当主ルーカに「ジュゼッペ・クインタレッリの再来」との過褒までも寄せられ始めている。