レ・フェロン 2024
国:France (フランス)
地域:Loire (ロワール)
品種:Grolleau (グロロー) 90%
Cabernet Franc (カベルネ・フラン) 10%
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオロジック
SO2:無添加
度数:10.5%
インポータコメント
若木から造る2キュヴェ、ひとつはシュナンの「レ・レイヨン(LesRayons)」もうひとつはこのグロローとカベルネのブレンド「レ・フェロン(LesFelons)」です。
「レ・フェロン」という名前は「レ・レイヨン」や畑全体との対比として選ばれました。
4ヘクタールのシュナンに対して、グロローはわずか0.5ヘクタールしか栽培していないからです。
フランス語でFelonが「はぐれ者や反逆者」を意味するのはまさにその通りなのです。
グロロー90%、カベルネ・フラン10%使用しています。
グロローは通常飲みやすく親しみやすいワインになりますが、そこにカベルネ・フランを少し加えることで、味わいに奥行きを与えました。
結果、開けてから数分後にさらに複雑さが増す、親しみやすくも奥深いワインに仕上がっています。
■生産者
LES FRERES BERTRAND (レ・フレール・ベルトラン)
本拠地:フランス・ロワール
作り手:トマ&ピエール・ベルトラン
「私たちはできる限り自然に、農民的で謙虚なやり方でワインを造ることが、実は驚くべきワインにつながることを示したいのです。」
ピエールとトマ・ベルトランは、ロワール地方アンジュに拠点を構える新世代のナチュラルワイン生産者です。
兄トマは哲学修士、弟ピエールは経済学を学んだのち、2015年にアルザスで叔父ジャン=フランソワ・ガングランジェの収穫を手伝ったことをきっかけに、情熱に導かれ、100%ワイン造りにコミットすることを決め、改めて醸造栽培学校で学びを深めた後、二人はフランス各地で尊敬するナチュラルワイン生産者のもとで経験を積み、畑とワインへの理解を深めます。
トマはアドリアン・ド・メロやセバスチャン・デルヴュ、ジャン=クリストフ・ガルニエら、ピエールはジャック・フェヴリエ(ミュスカデ)、マーク&マルシャル・アンジェリ(アンジュ)のもとで研鑽を重ねました。
2024年、念願の畑「ル・ラグネ(LeRaguenet)」4.5haを取得。
シルト質・粘土質・砂質が混ざる表土、フタナイトや石英、緑色片岩、赤色片岩、スピライトといった多様な岩石が入り混じる土壌を持つこの土地で、自らのワイン造りをスタートしました。
彼らの哲学は一貫して「ワインはセラーではなく畑で生まれる」というもの。
自然のリズムを尊重し、予防的で有機的な農法を重視することで、ブドウ本来の個性を最大限に引き出しています。
セラーではシンプルかつ職人的なアプローチを取り、実践的な知識と自然への敬意、そして少しの詩情を大切にしています。
栽培品種はシュナン・ブラン、グロロー・ノワール、ピノ・ノワール、カベルネ・フラン。
初ヴィンテージ2024年は年間生産は約15,000本と少量でありながら、多様なスタイルのワインを生み出しています。
軽やかで楽しいワインから、複雑で思索的な表情を持つワインまで、その幅広い個性はアンジュのテロワールを映し出しています。
ラベルデザインは中世の農事暦『羊飼いの暦(LeCalendrierdesBergers)』に着想を得ており、アーティストDerFortunaとのコラボレーションによって、自然と人間の営みのリズムを象徴的に表現しています。
ピエールとトマのワインは、彼らの人生と哲学、そしてアンジュの多彩な土壌が織りなす物語を伝えています。