ロリック・ヘリテージ・カルラベラ・カントリー トゥルソー 2017
国:USA (アメリカ)
地域:California (カリフォルニア)
品種:Trousseau (トゥルソー)
タイプ:Red (赤)
土壌:石灰岩、シスト
栽培:オーガニック
醸造:2017年9月18日に手摘みで収穫し、5-10 年使用のフレンチオーク樽で12日間醸し。その後、古オーク樽で6ヶ月熟成しました。
SO2:瓶詰め時に20mg/l
度数:11.5%
インポータコメント
初めてトゥルソーのワインを飲んだときの衝撃は、最初に「デイドリーム・ネイション」(アメリカのポストパンクバンドであるソニックユースの5枚目のアルバム)を聴いたときや最初に「サスピリア」(1977年イタリア制作のホラー映画)を観たときに近いものでした。
魅力的な一方で困惑させられるようでもあり、心がザワザワとしたものです。
ロリック・ヘリテイジ・ヴィンヤードの石灰岩と片岩の露頭から生まれたこのトゥルソーを飲むたびに、あのときの衝撃を追体験できます。
マリファナ味のグミのようなアガる香り、ジューシーで生き生きとした味わいの後に、ほのかに鴨の脂やクランベリーソースを思わせる余韻が訪れます。
ぜひ買って飲んで、体験してください。
■生産者
METHODE SAUVAGE (メトード・ソヴァージュ)
本拠地:アメリカ・カリフォルニア
作り手:チャド・ヒンズ
「ナチュラルなワイン造りは、わたしのシェフとしてのバックグラウンドと、私の中にある、身体を動かして何かを創り出すという内なる情熱(10代の頃にはバンド活動をしていましたし、ヴィジュアルアートを描いていました)との完璧なマリアージュでした。」
チャド・ヒンズの経歴
高校を卒業して、ソノマカウンティの料理学校で体系的に料理を学びました。
その後はワインカントリー(カリフォルニア州北部のワイン産地を指す)のオーガニックレストランで数年間働いたのですが、その時にワイン造りを独学で勉強し始めました。
それからソノマでワイン醸造を2年課程で勉強したのち、ケヴィン・ケリー、ウィンドギャップのパックス・メイル、ライムセラーズ、そしてジョリーレイドで働き経験を積みます。
畑について
「まだブドウが栽培されたことのない北カリフォルニアの高地で、新植をしています。そこでブドウがどんな風にワイルドに育つのかを見てみたいです。自生の野草はそのままにしてブドウ苗を植えたので、野草と共生しながら育って行くはずです。その一方で、もっとブドウを管理することがどのようにワインに影響を与えるのかを調べたいです。」
ワイン造り
ブドウが自然に成熟し、ワインとなっていくプロセスには、その環境を整備する以外はできるだけ関与しないことです。
わたしが造るすべてのワインは香りの少ないオーク樽で造られます。ワインにオーク由来の香りが付くことは好みませんが、空気の出入りによって生まれるテクスチャーやアロマが好きなのです。
さらに、赤ワインについては全房発酵で、だいたい7日間のカーボニックマセレーションを行います。
その後は、酵母が糖分を食いきり、荒々しいタンニンが丸くなり、伝統的な赤ワインのようにほんのりとハーブ系の香りが出て来るまで、日に一度果房を押し戻しながら発酵を見守ります。