[5100] THE INCLINE 2017 MOMENTO MORI / ジ・インクライン 2017 モメントモリ

6,000円(税込6,600円)

ジ・インクライン 2017


  国:Australia (オーストラリア)
 地域:Victoria (ヴィクトリア)
 品種:Syrah (シラー) 90%
    Nosiola (ノジオラ) 10%
タイプ:Red (赤)
 土壌:鉄鉱石、ドレライト、ジャスパーおよび玄武岩
 栽培:オーガニック
 SO2:無添加
 度数:12%

作り手より
2017 年の INCLINE は例年どおり、自然から私達にもたらされた贈り物のような出来栄えです。
自然の素晴らしさだけでなく、わたしが数年にわたって醸造技術を磨いたことも、このワインのスタイリッシュな出来に貢献していると自負しています。
ブドウはノーザン・ヒースコートのマウント・キャメル・レンジに住むチャルマース一族によって栽培されたものです。
カンブリア時代に生成されたというここの土は、風化した鉄鉱石、ドレライト、ジャスパーおよび玄武岩で構成されています。
使用するブドウはすべてオーガニック。
今年は90%がシラーで10%がノジオラという品種で、同じタンクで一緒に醸造しました。
シラーは『パイコ・セレクション』と呼ばれる特別な系統で、さらに自根で栽培されています。
ブドウ樹は若く、そのため果実に活気とフレッシュさがあると思います。
ノジオラは同じ農園に3畝だけ植えられています。
そのわずかな収穫の中の一割をこのキュヴェに回すというのは簡単な選択ではありませんでしたが、結果は大いに満足しています。
ノジオラによって酸と高揚感が加わっただけでなく、新たな妙味も生まれました。
このキュヴェは(意図したことですが)オーストラリアのシラーのスタイルからはかけ離れています。
軽く、活気にあふれ、複雑で、青色や赤色のフルーツが口のなかで弾けるようです。
深みのある酸味とフレッシュさは異次元のものです。
2017年のどのキュヴェよりもわたしが飲んでいるのがこのINCLINEだと言えば、あとは十分でしょう。


■生産者
MOMENTO MORI WINES (モメント・モリ・ワインズ)
本拠地:オーストラリア・ヴィクトリア
作り手:デイン・ジョーンズ

Daneはもともとニュージーランドの南島のウエストコースト出身です。
大自然の中で育った彼にとって自然に造られないワインは違和感でしかなかったそう。
大柄でたくましい髭、キャップにド派手なシャツ、という出で立ちはまさにギャングスターといった感じではあるものの、非常にまじめな性格や澄んだ瞳はワイン共々Momento Mori Winesの魅力の一つとなっています。
2004にオーストラリアに移住し、コーヒー業界でバリスタとしてWild Open RoadやProudMaryなMelbourneのなかでもトップクラスと言われるカフェで活躍していましたが、2009年もともとワインに興味を持っていた彼はVictoria州のHarcourtValleyにあるワイナリーで働き始めます。
その後フランスで研修し、その間、彼はJean Francois GanevatとPierreOvernoyを訪れ、彼らのワイン造りの哲学や情熱をシェアし共感することができました。
その経験は今の彼のワインメイキングの核となっています。
また彼は今は亡きRadikonのワインと出会い、イタリアのぶどうが持つ華やかな香りや、スキンコンタクトが生む複雑味などに魅了され、全てのキュヴェはイタリアのぶどう品種から成っています。
ワイナリーのすべては手作業で行われ、必然的に生産量はかなり少ないものの、SO2無しで尚且つ清潔で純粋なワインを作る唯一の方法は、発酵からボトリングまでのすべての面において優しく、丁寧に自分ですべてを行うということだと彼は言います。
2016年もっともオーストラリアのナチュラルワイン界を感動・震撼させたワイン・ワイナリーです。

--- 2017 ヴィンテージについて --- DANE JOHNS より ---
栽培期は、間違いなく私がMomento Mori Winesを始めて以来経験した最も優しい “The Kindest“シーズンでした。
長い間涼しく、また必要なタイミングで雨が降りました。
その結果、酸度が高く、高い糖度になることなく味が熟した果実が得られました。
クリーンでピュア、ストラクチャーもあって、そして私達にとって最も重要な低アルコールになる葡萄を育んだ完璧なシーズンでした。
ワインを造ることは、とても長いプロセスであり、毎年学んだことを適応できる翌年の収穫まで保持しなければならないという意味で多くの忍耐を教えるものです。
それができれば、様々な事を洗練させるのに役立ち、自分が思い描く理想のワインに一歩近づくワインを造ることができるのです。
今年はその理想のワインに最も近いものを造ることができました。

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