無理しないで 2017
国:Australia (オーストラリア)
地域:South Australia (サウスオーストラリア)
品種:Chenin Blanc (シュナンブラン)
Semillon (セミヨン)
タイプ:Orange (オレンジ)
土壌:砂質土壌
SO2:無添加
度数:10.5%
インポータコメント
「皆ワインに凄く真剣で驚いたよ。畑の土壌成分やブレンド比率、テク二カルデータをここまで質問されるとは思わなかった。でもワインは楽しむのが一番なんだよなあ。だから無理しないで」
このワインに関しては詳細を敢えて深く分析しないで楽しんで欲しい。
ジェームスの願いです。
無理しないで。
今年は濁りが去年よりも幾分優しく、酸化由来の色合いが希薄でより生き生きとした山吹色のオーバードライブ状態。
正にサンライトイエロー!
キリッと引き締まったミネラルとオレンジやタンジェリンのゼスト。
実に爽やかで、舌の表面をうっすらと包むフェノールは決して嫌味な無く、昨年存在していた揮発酸は殆ど感じられなくなりました。
ブレンドと単一品種という違いこそあれどこれはまるで"Baby" Sand on Schist。
とてもバリューが高いと思います。
■生産者
Jauma (ヤウマ)
本拠地:オーストラリア・サウスオーストラリア
作り手:ジェームス・デニス・ダンビー
2006年にオーストラリア最優秀ソムリエの栄冠に輝いたジェームス ダンビーアースキン。
世界最優秀ソムリエを目指すかと思われていた彼がその栄冠に輝いた直後にソムリエを辞めた事は誰しもが驚かされました。
ジェームスは既に決心していたのです。
自分自身のワインを作る事を。
フランス・イタリア・スペイン・オーストリア・ドイツで研鑽を積みながら本当に自身が作りたいと思うスタイルに辿り着く訳ですが、ジェームスのスタイルは今正に世界中でインパクトを与えています。
ちなみにヤウマとはラテン語でジェームスを意味していますが、これはスペインでジェームスが出会った若き天才醸造家の名前でもあるそうです。
グルナッシュをシュナンブランを「心のブドウ」と言うジェームスが選んだ土地は南オーストラリアのマクラーレンヴェール。
シスト土壌に砂質土壌が層を成す過酷な環境で、家族と共に文字通り手作りで作る彼のワインにはフィネスがあり一般的に高いアルコールと思いボディを連想させる同地のワインとは格段の差があります。
サンスフルは勿論。
極力何もしないアプローチがヤウマのスタイルです。