サルヴァ・アゲール 2019
国:France (フランス)
地域:Languedoc (ラングドック)
品種:Cinsault (サンソー) 60%
Grenache (グルナッシュ) 40%
タイプ:Red (赤)
土壌:砂岩土壌
栽培:ビオロジック
SO2:無添加
度数:13.5%
インポータコメント
砂岩土壌に植わるグルナッシュ40、サンソー60%の構成。
収穫した各品種をコンクリートタンクにて房まるごと4日間の発酵。
さらに同じくコンクリートタンクにて9カ月間の熟成を行い、酸化防止剤無添加にて瓶詰し
たキュヴェ。
キュヴェの名前の「サルヴァゲール」とは「我が畑よ、こんにちは」という意味で、ティエリーが毎朝この畑を訪れる度に思う言葉をそのままキュヴェ名にした。
アナテムルージュに比べると果実の凝縮感があり、野性のベリーや、森のような香り、ミネラルを感じる赤ワインとなっています。
色は健全な紫色。
香り香水のよう。
果実というより花の香り。
味わいはグレープジュースのようにスムーズ。
喉の奥でつまった甘みを感じます。
果実美、酸味、苦味、ミネラル感、どれも綺麗によく溶け込んでいてバランスよい。
余韻長めですがサッパリしています。
■生産者
Mont de Marie (モン・ド・マリー)
本拠地:フランス・ラングドック
作り手:ティエリー・フォレスティエール
ラングドックはモンペリエとニームの間の小さな村、ソーヴィニャルグに新星若手自然派生産者が誕生しました。
彼の名前はティエリー・フォレス ティエール。
「誰もが気軽に買えて飲める自然派ワインを造る!」という強い想いを胸に2004年にぶどう畑を手に入れ、2010年にやっとの思いで300年前 から存在する歴史的カーヴ(醸造所)を手に入れました。
実家は、コスチ エ―ル・ド・ニームで400年続く蔵元。
ティエリー自身はパリでコンピューター技師の仕事をしていましたが、やはりぶどう栽培、ワイン造りにあこがれ、ラングドックに戻ってきました。
しかし、彼が目指したのは、 実家が続ける慣行農業によるテクニックを駆使したワイン造りではありません。
おじいちゃんがやっていたような有機栽培、テクニックに頼らないワイン造りでした。
ここ30年、ラングドックの造りは変わってしまったとティエリーは言います。
クローン苗木の出現による生産性向上のみを優先させる造りや、除草剤や化学物質の使用など。
彼が戻ってきた時に、こ の村にティエリーのような自然栽培でワイン造りを行うものは誰一人いま せんでした。
また彼の父親はコスチエ―ル・ド・ニームと比べ知名度の劣るこの土地でのぶどう栽培に反対をしたのです。
しかし彼は樹齢80年のグルナッシュや、100年のアラモンの畑を見て、ぶどうの生命力、この土地のテロワールに感動し、ここに根を下ろす事を決心。
彼が目指したのは、かつての先人達が飲んでいた頃のラングドックワイン。
ラングドック固有の樹齢の古いぶどうで、収穫量をさほど落とさず出来る限り自然に近い状態で栽培をすること。
どんな人でも毎日飲める、かつてフランス人が水代わりにゴクゴク飲んでいた、まさに昔のスタイルの美味しいワイン造りです。
その味わいは非常に爽やかで綺麗な酸と、樹齢の古さからくる凝縮味と旨みの乗った、そして身体に負担を感じない「これが本当のラングドックワインか!」と納得させられる味わい。
フランスで 1人平均120リットルのワインを消費していた時代のワインを現代に蘇らせたのです。