オヴェラ・ネグラ 2019

  国:Spain (スペイン)
 地域:Cataluna (カタルーニャ)
 品種:Garnacha Blanca (グルナッシュ・ブラン) 2/3
   Malvasia de Stiges (マルヴァジーア) 1/3
タイプ:White (白)、Orange (オレンジ)
 栽培:ビオディナミ
 度数:12%

インポータコメント
Garnacha Blanca 2/3、Malvasia de Sitges 1/3のセミ混醸。
収穫の早いMalvasia de Sitgesは1週間早く、マセラシオンをしながらGarnacha Blancaの収穫期を待機します。
除梗してフットクラッシュしつつ、Garnacha Blancaを収穫して3日のマセラシオン、アルコール発酵がピークに達する前に同じステンレスタンクに投入。
MLFは自然発生。
更に同じタンクで熟成を10ヶ月。
2018年は冬から春に掛けて比較的多くの雨に恵まれたのに対し、夏がエクストリームに乾燥した稀有なビンテージ。
当然の事なのですが、ワイン自体がとてもジューシーです。

白桃のネクターを想わせる甘美で濃密な果実味と黒コショウ的なスパイシーさと、オレンジ花から収穫された蜂蜜の様な華やかな香りがあります。
円やかなマウスフィールと、完熟しつつも気高く保たれた清らかな酸が同居した素晴らしい出来栄えとなりました。


■生産者
La Salada (ラ・サラーダ)
本拠地:スペイン・ペネデス
造り手:トニ・カルボ

カヴァの一大産地ペネデスで、永らく続くブドウ農園の跡取りトニ・カルボ。
大規模生産者に買い叩かれた値段でブドウを販売させられて来ましたが、このままでは自分達に明るい未来は無いと、自らワイン作りを始めました。

どのワインも飲み心地抜群で軽やかなステップを踏ませてくれる様なエネルギーに満ちており、それでいて欠陥的要素を感じさせない美しいワイン達。
このバリューは「経済が壊れた」国であるが故の悲しき状況が生んでいる事は否めませんが、同時にそこから力強く立ち上がろうとしている意志がそこにあるからこそ。

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