ゲッカ 2020
国:Japan (日本)
地域:Miyagi (宮城)
品種:Delaware (デラウェア) 55%
Steuben (スチューベン) 45%
タイプ:White (白)
度数:11.5%
東日本大震災により甚大な被害を受けた宮城県石巻市雄勝町。
2015年にサステナブルに生きることを体感する複合体験施設モリウミアスをオープン。
津波被害にあった土地その一角でぶどうを栽培して、ワインを醸造しようと計画を進めています。まずは最初の一歩として、宮城県川崎町の自然派ワイナリー「アルフィオーレ」さんの力をかりてワインをつくりはじめました。
造り手コメント
デラウエア、スチューベン共に、収穫してすぐにダイレクトプレス後に、開放曹にてジュースファーメント。
11日間の発酵後に、おり引きして、ボトリング。
デラウエアにスチューベンを加えたシンプルに楽しめる軽やかな白を「Gekka」と名づけました。
「月華(ゲッカ)」とは、月の光のことであり、月と花のことでもあります。
雄勝には美しい月と満天の星が輝き、流れ星が見られることも多いです。
この白ワインの淡い色から、雄勝の夜空の輝きを想像してみてください。
それが、みんなの未来を照らす、やさしい光につながるといいなと思います。
スチューベンという黒ぶどうを、皮を使用せずに、ダイレクトで絞る方法をブランドノワールと言いますが、単純に白ぶどうの白ワインよりも、よりワイン自身に膨らみを与えてくれています。
日本ミツバチのアカシアの花や春の百花蜜のようなほんのり甘い香りは、デラウエア由来。
天然酵母のパンのような、トーストした酵母のニュアンスもあって、飲み進めていくにつれて、いろいろな構成要素の発見があります。
鳥肉や白身魚のお料理、季節のお野菜の白和えなど、さっぱりとしたお料理との相性が良さそうです。
温度帯は、7度から11度くらいが程よいと思います。
■生産者
MORIUMIUS Farm & Winery (モリウミアス ファーム&ワイナリー)
本拠地:日本・宮城
東日本大震災により甚大な被害を受けた宮城県石巻市雄勝町。
私たちは震災直後からボランティア活動を通じて通い、2015年にサステナブルに生きることを体感する複合体験施設モリウミアスをオープンさせました。
あれから10年が過ぎた現地は津波被害にあった土地が住民の方々の思いにより、花や緑で覆われる広大な公園になろうとしています。
その一角でぶどうを栽培して、ワインを醸造しようと計画を進めています。
多くのものが失われた場所から新しい未来が育まれることを目指しています。
まずは最初の一歩として、宮城県川崎町の自然派ワイナリー「アルフィオーレ」さんの力をかりて昨年からワインをつくりはじめました。
野生酵母のみで添加物を入れずにつくったワインは、優しくぶどう本来の香りや味わいを楽しんでいただけます。
このワインを通じて自然の力や雄勝町を感じていただく機会となりますように。