ルーチド 2019
国:Italy (イタリア)
地域:Sicilia (シチリア)
品種:Catarratto Lucido (カタラット・ルーチド)
タイプ:White (白)
栽培:有機栽培
度数:12%
■生産者
De Bartoli (デ・バルトリ)
本拠地:イタリア・シチリア
造り手:マルコ・デ・バルトリ
テルツァヴィーアは故マルコの長男、レナートによって2009年に設立された会社。
マルコ・デ・バルトリはいわく、
「流れに逆らい、自分に賭け、歪められた醸造業界の決まりごとに挑戦し、私の住むこの地域の持つ伝統の価値を信じ、それを自分に与えられた義務だと考え、経済的後退を顧みず、1980年に私はマルサーラという地域の典型である、“Stravecchio(ストラヴェッキオ、ここでは、長期間熟成させたワインの意)”を造るという冒険を企てた。ここにヴェッキオ・サンペーリは生まれた。」
ワイン法などによって縛られた既成概念に疑問を持ち、それを壊すことで生まれた彼のワインは、マルサーラにおいては唯一アイデンティティーを確立していると言えます。
ヴェッキオ・サンペーリは、マルサーラと同じブドウ品種であるグリッロを使用した、従来のマルサーラの製造過程で行われているアルコール&モストの添加を行わずに(マルサーラ同様に)ソレラ方式で酸化的熟成をした極辛口のワイン。
パンテッレリーア島のブックラム(アラブ語で“ブドウ畑の父”の意)地区にある5ha畑で獲れたブドウからは3種類のパッシートが造られるます。
8月中旬ごろから収穫が始まり、天日干しされるズィビッボにとってはその時期の太陽、つまりSole d’Agostoソーレ ダゴスト(8月の太陽)こそが、その年のワインの個性を決定づける最も大切な要素であると、マルコはこ言っていました。
その名を冠したワインは、木樽での熟成を行わずに収穫から比較的短期間のうちにボトリングされるシンプルなパッシートで、毎年生産されています。
それに対してブックラムは、ブドウの品質、収穫後の天候などに恵まれた年にのみ生産。
50%のブドウは8月中旬ごろ収穫後天日干しにされ、残りのブドウは9月の上旬まで樹上でさらに熟させた後に収穫、アルコール醗酵。
醗酵が活発になった頃、3週間にわたり天日干していたブドウを粒のままモストへと加え、約3か月間のマセレーションを行い、その後約30か月の樽熟成を経たのちにボトリング。