ステアリング・アット・ザ・サン (太陽をみつめて) 2019
国:Australia (オーストラリア)
地域:Victoria (ヴィクトリア)
品種:Fiano (フィアーノ)
Vermentino (ヴェルメンティーノ)
Malvasia (マルヴァジア)
Moscato Giallo (モスカート・ジャッロ)
タイプ:Orange (オレンジ)
土壌:火山性土壌
栽培:オーガニック
SO2:無添加
度数:12%
インポータコメント
さて、今年もこの季節がやってきました。
わたしたちのフラッグシップワインともいえる(もっといい呼び方があればいいのですが)このキュヴェのリリースは、オーストラリア国内をはじめ世界中にいるこのワインの熱狂的なファンだけでなく、私たちにとっても一年のうちで最も待ち遠しいものです。
わたしは、まさにこのようなワインを造りたくてこの仕事を始めたので、たとえそれがどんなにコ
ストがかかる非効率的な手法であったとしても、ワインの出来を向上させるための努力は怠りません。
もっとも大切なのは仕込みの規模です。
わたしたちのキュヴェがすべて小仕込みなのは、現代的な醸造技術や醸造用添加物を使用することなく、手作業でワインを造ることができるからです。
このキュヴェに使用する品種は毎年、フィアーノ、ヴェルメンティーノ、マルヴァジーア、そしてモスカート・ジャッロとほぼ不変ですが、配合比率はヴィンテージごとに変化します。
もちろん、すべてヴィクトリア州ヒースコートにあるマウント・キャメルの山麓で、チャルマース一家によって有機栽培されたブドウです。
ブドウは品種ごとにステンレスタンクでスキンコンタクトを行い発酵させますが、スキンコンタクトの期間は品種ごとに異なります。
プレス後のワインはそれぞれのタンクに戻し、シュール・リー状態で冬を越してから春にラッキングしてブレンド、そしてボトリングします。
このキュヴェのスタイルについてはみなさんすでによくご存知と思いますので、テイスティングコメントは控えます。
■生産者
MOMENTO MORI WINES (モメント・モリ・ワインズ)
本拠地:オーストラリア・ヴィクトリア
作り手:デイン・ジョーンズ
Daneはもともとニュージーランドの南島のウエストコースト出身です。
大自然の中で育った彼にとって自然に造られないワインは違和感でしかなかったそう。
大柄でたくましい髭、キャップにド派手なシャツ、という出で立ちはまさにギャングスターといった感じではあるものの、非常にまじめな性格や澄んだ瞳はワイン共々Momento Mori Winesの魅力の一つとなっています。
2004にオーストラリアに移住し、コーヒー業界でバリスタとしてWild Open RoadやProudMaryなMelbourneのなかでもトップクラスと言われるカフェで活躍していましたが、2009年もともとワインに興味を持っていた彼はVictoria州のHarcourtValleyにあるワイナリーで働き始めます。
その後フランスで研修し、その間、彼はJean Francois GanevatとPierreOvernoyを訪れ、彼らのワイン造りの哲学や情熱をシェアし共感することができました。
その経験は今の彼のワインメイキングの核となっています。
また彼は今は亡きRadikonのワインと出会い、イタリアのぶどうが持つ華やかな香りや、スキンコンタクトが生む複雑味などに魅了され、全てのキュヴェはイタリアのぶどう品種から成っています。
ワイナリーのすべては手作業で行われ、必然的に生産量はかなり少ないものの、SO2無しで尚且つ清潔で純粋なワインを作る唯一の方法は、発酵からボトリングまでのすべての面において優しく、丁寧に自分ですべてを行うということだと彼は言います。
もっともオーストラリアのナチュラルワイン界を感動・震撼させているワイン・ワイナリーです。