マ・ガランス ヴォワイヤジュース 2020
国:France (フランス)
地域:Loire (ロワール)
品種:Grolleau (グロロー)
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオディナミ
SO2:無添加
度数:11%
インポータコメント
涼し気で上向きに香るフェンネルのような香味がまず鼻をくすぐる。
すぐに上書きする野性味のあるザクロ、レッドカラント。
ぴちぴちと口の中で跳ねるような酸を軸に淡く重なる赤果実と引き締まるようなタンニン。
ごくわずかにブレット。アタックに現れるカルボニックな軽快果実から重心の感じられる余韻。
果実味はジューシーで冷涼な酸をバックにしているものの、グロローの果汁を柔らかく表現しています。
非常に細かい澱がまだありますので動かすと混濁して二日目に豆が出ます。
軽減させたい場合は静置&低温管理で楽しんでください。
■生産者
Domaine Terres Bleues (ドメーヌ テール・ブルー)
本拠地:フランス・ロワール
ジェームス・ハリディ
誰からも見捨てられ、野菜畑となっていた谷底の葡萄畑からジャン=リュック・テュヌヴァンは圧倒的な畑仕事で世界を席捲したシャトー・ヴァランドローを生み出しました。
フィロキセラ禍の後、キクイモが植えられ休耕地となっていたクロ・パラントゥの畑は故アンリ・ジャイエが爆薬で岩盤を破壊して開墾したことで新しい伝説が始まりました。
ロワール北部、ナントから60キロ北に位置するLa Chapelle-Glain(ラ・シャペル・グラン)。
20年間、環境工学設計事務所の責任者として水生環境維持や回復、生態系の管理など環境に関わる全てを手掛けていたXaviere Hardy(グザヴィエ・ハーディー)。
本人ですら“まさかワイン造りをするなんて思いもよらなかった”と語るように ラ・シャペル・グレンはフランス政府からブドウ栽培の公式な認可が無い土地でした。
青いシストを擁するこの土地の土壌調査、適正審査を経てこの土地にブドウを植樹する許可を受け
ラ・シャペル・グレン唯一無二の生産者となったのです。
たった一人しかいないエリアのためAOCはおろかIGPすらありません。
これをロワールに分類することすら意味のないことかもしれませんが新しい歴史の始まりを見届けることが出来る喜びを感じています。
生産量も少なく今後の入荷も限られてしまうこととなりそうですが好奇心の強い、愛好家の方に届けていただけると幸いです。