[3190] Marebino 2022 Moritz Kissinger / マレビノ 2022 モーリッツ・キッシンガー

2,900円(税込3,190円)

マレビノ 2022

  国:Germany (ドイツ)
 地域:Rheinhessen (ラインヘッセン)
 品種:Scheurebe (ショイレーベ)
タイプ:White (白)
 度数:12%
その他:1000ml

インポータコメント
今回の目玉ワインは、1000mlで日本専売の「マレビノ」というワインです。
今取引のある多くの生産者の中でも、モーリッツとは仲が良く、頻繁にワインの話をします。
まだワインを造り始めて間もないにも関わらず、ドイツ国内ではスター生産者のような扱いを受けている彼のワインに、もう少しリラックス感が欲しいと長らく感じていた僕は、全量購入するという前提で、日本専売のワインを造って欲しいと提案しました。
既存のお客さんの目を気にしないで、一度自由に肩の力を抜いて彼がワインを造ったらどうなるかということを知りたかった僕は丁度一年前に打診してみました。

品種はショイレーベというラインヘッセンのアロマ品種で、SO2も通常より少なく、ステンレスタンクのみでの醸造です。
10月に現地で試飲した時は、立派なワインになっていました!
今回つけた「マレビノ」という名前は、僕が2年ほど奄美大島に住んでいた時に、「仮に奄美大島にワインバーみたいなものを造るとしたらどのようなものにしたいか」と妄想していた時に思いついた名前です。

まず、奄美は海に囲まれているので単純に「Mare(海)Vino(ワイン)」。
そして、島の住人や観光客のみならず、悠久の時を経て島の文化の形作ってきた島人の祖霊も集まってくるような温かい場所にしたいという思いから「希人・まれびと」という言葉もかけました。
この「希人・まれびと」という名前は民俗学の折口信夫が提示した概念で、人々を祝福するために毎年常世から来訪する祖霊を指す言葉です。
祖霊信仰は琉球列島に未だに色濃く見られ、僕自身も奄美における盆行事の盛り上がりを見た時は日本の原風景をみた気持ちで、深く感動しました。
海、ワイン、そして祖霊を供養する心を忘れないような場所。
そこから「Marebino」という名前が生まれました。
エチケットの絵は、その時僕がなんとなく書いた落書きを、観光に来ていた母親が偶然見つけ、何気なく版画にしてできたもので、完成した絵を見た時、Marebinoのエチケットにしようと決めたものです。
ということでそのイメージ通り多くの人と楽しんで飲んでもらいたいワインです。
同世代の生産者達とは一緒に成長していくという感覚が強い自分にとって、このような形でモーリッツと合作のワインができたことはとっても嬉しいです!


■生産者
Moritz Kissinger (モーリッツ・キッシンガー)
本拠地:ドイツ・ラインヘッセン

モーリッツ・キッシンガーはマインツから南に約20km下ったユルヴェルスハイム に拠点を置く若手の新星だ。
モーリッツは何か面白いことがあると常に豪快に笑い、人の笑みを引き出すことがとても上手い。
かと思うと、時折話し掛けづらいほど真剣な眼差しでグラスを見つめていたりする。
とにかくワインに関する意見交換が好きで、他人の意見 には真摯に耳を傾け、常に学ぼうとする姿勢がある。
代々ブドウ造りをしてきたキッシンガー家は1983年に元詰めを開始した。
モーリッツは4代目にあたり、父親から畑を分けてもらい独自のラインナップとなるワインを醸造している。
モーリッツが自分のワインを初めて造ったのは2018年だった。
ビオディナミの哲学やそこで提唱されている具体的な農法と共鳴した彼は、最初のビンテージを造る数年前から土壌の改良を始めた。
土壌の活性化に着手し始めた頃、その試みがどれほど意義があるものなのか不安もあったが、年々生命力を増す畑を見ると、その道が正しいことが実感でき た。
それは特に難しいと言われるビンテージに如実に畑に現れる。
周囲のいわばコンベンショナルな畑が疲弊している中、エネルギー を放つ自分の畑を見るとそれは大きな自信になる。
彼が尊敬する多くの生産者が言うように、モーリッツも生産者の仕事は畑から始まると信じており、今後も自然を最大限に尊重したワイン造りを心掛けたいと言う。
笑いと真剣さを忘れない彼から生まれるワインはまだまだ人々を驚かせることだろう。

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