リースリング 2021
国:France(フランス)
地域:Alsace (アルザス)
品種:Riesling (リースリング)
タイプ:Whte (白)
栽培:ビオロジック
認証:AB、ユーロリーフ
度数:14%
インポータコメント
葡萄の90%は12時間かけてダイレクトプレス、10%は3日間のマセラシオンの後にブレンド。20ヶ月間ステンレスタンクとフードルで発酵と熟成。
やや濃い黄色。
黄柑橘のマーマレードやピール菓子、晩柑、レモンなどの果実、レモンバーベナ、レモングラス、若草を想わせる爽やかな香り、火打石など鉱物的なニュアンス、りんごやアカシアの蜂蜜の印象もあり、ほどよい深みや優
しい甘やかな印象が伺えます。
口中ではギュッと搾った熟した黄柑橘の爽快な風味に蜜の芳醇な風味が絡み合い、角の取れた柔らかいテクスチャーで滑らかに広がります。
シャープで張りのある酸が充実した果実味に軽快感、ピールや内皮のほろ苦さがアクセントととなり抑揚を与えています。
リースリングらしい凛とした酸と清涼感のある柑橘系の風味、蜂蜜などの充実した風味や旨みが調和した辛口の仕上がりです。
■生産者
Les Funambules (レ・フュナンビュール)
本拠地:フランス・アルザス
レ・フュナンビュールはアルザスのアンマーシュヴィアという街で2018年にギヨーム、シリル、兄妹のジルとスージーの若手4人により設立されたドメーヌです。
幼い頃から仲が良かった4人は、それぞれ家族が所有していた畑を引き継ぎ、合計11haの面積を皆で共有し自然派ワイン造りの道へ進むことを決意しました。
畑は大部分が15〜20年前からビオ農法により栽培されていたため、自然派ワインを造る上では素晴らしい状態で初ヴィンテージを迎えました。
2019年以降は加えてアグロフォレストリー(森林農業)にも注力しております。
畑には既に400本以上もの果樹を植え、鳥の巣や止まり木などを設置、土は耕す事はなく、葉も同様に木の根元以外は一切切らずに必要に応じてロール作業のみ行うなど、畑を限りなく森の生態系に近づけるよう徹底して努力を続けています。
一般的なドメーヌの形である栽培や醸造など特定の工程において担当者を設けておらず、彼らのワインは4人全員が剪定から瓶詰めまでの全プロセスに携わり造られます。
自然派ワインのドメーヌとしては比較的珍しいチーム構成でとても興味深いですが、その反面、冒険的な試みをし辛い状況である事も否めません。
全てを考慮した上で力を合わせ、少しずつ前進し、畑は時と共により自然な生態系に近づき、更に彼ららしいワインを造り上げてくれる事でしょう。
期待が高まる若手4人組です。