エゴ・イズ・エネミー 2023
国:Australia (オーストラリア)
地域:South Australia (サウスオーストラリア)
品種:Pinot Gris (ピノ・グリ)
タイプ:White (白)
栽培:ビオロジックを実施する畑
度数:13.5%
インポータコメント
早摘みと遅摘みと 4 回に分けた収穫からなるピノ・グリで、特徴的な形のセラミック製エッグタンク(1800L) で仕込まれる。
エッグタンクへと全房プレスされそのまま「人の胎内で過ごすように」約 10 ヵ月自然醗酵および熟成。ボトリング前に少量の酸化防止剤を添加。
ノンフィルター、清澄剤不使用。
何層にも感じるようなテクスチャー、 口内いっぱいを浸すような果実のボリューム感とピリッとさせるスパイスのアフター。
■生産者
BK WINES (BK ワインズ)
本拠地:オーストラリア・サウスオーストラリア
作り手:ブレンダン・キース
オーストラリアにおいても特に自由で、才能溢れるナチュラルワインの造り手が集まる産地「南オーストラリア州アデレード・ ヒルズ」で近年ますます存在感を高めている BK Wines/ BK ワインズより、収穫から約1年後にリリースとなる‟Autumn Release”、その 2021 年産がリリース致します。
残念ながら 19 年末に発生した山火事の影響はまだ続いており、サヴァニャ ンは単一でのリリースがありません。
今回リリースとなるのは待望の新 VT となる「オヴム グリューナー・ヴェルトリーナー」 と「カルト・ブランシュ ホワイト」、それに初リリースとなる新作「カルト・ブランシュ ルージュ」の全 3 種類。
「カルト・ブランシュ」は前年初めてリリースされたシリーズで、基本的にブドウが収穫された畑のテロワールを表現するという立場でワインを造る BK ワインズの Brendon Keys / ブレンダン・キースが、例外的に一人の醸造家としての表現を前面に出す BK ワインズにおいても少し特殊な立ち位置のワイン。
醸造家ブレンダンには Carte Blanche = 白紙の地図/白紙委任状が与えられ、 そのヴィンテージの出来次第でどんなワインが産まれるのかが決まるため、どんなセパージュになるのか、どんな醸造アプローチが取られるのかは彼から届くオファーを確認しなければ分かりません。
今回リリースとなるのは、前年に引き続き単一畑としてリリースできなかったシャルドネをメインにサヴァニャンやピノ・グリ、グリューナー・ヴェルトリーナーなどがブレンドされた白、そしてシラーにピノ・ノ ワールの澱を加え、さらにピノ・グリがブレンドされた赤の2種類です。
白は日頃ブレンダンが良く口にする「Textured White = 質感のある白」を体現したかのようなクリーム感と口内を浸すような旨味が特徴的で、BK ワインズ好きには堪らない出来に。
赤は前年にリリースされていた Ripasso で試していたアイデアをさらに推し進めた形となり、冷涼気候のシラーが魅せる凝縮感ある洗練した果実味と PN 由来の華やかなアロマが見事に調和した、意欲的かつ醸造家ブレンダンのセンスを存分に味わえる刺激的なワインとなりました。
「オヴム グリューナー・ヴェルトリーナー」は 2019 年産の初リリース以来発売と同時に即完売となってきた人気の白ワイン。
BK が敬愛するオーストリアの造り手「Weingut Emmerich Knoll」へのリスペクトが込められた印象的なラベルは一目見たら忘れられませんが、その味わいもまた印象的。
2021 年はさらに洗練さを増し、甘夏を皮ごと食べるかのようなアクセントが効いた果実味と、蜜蝋と甘やかな白い花のアロマが重なるような魅惑的なキャラクターは今年も健在。
とろみさえ感じるようなテクスチャーはブレンダンが愛する上質な日本酒のようでもあります。