ブイユノント・キエチュード 2023
国:France (フランス)
地域:Jura (ジュラ)
品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール)
タイプ:Red (赤)
SO2:無添加
度数:13.5%
インポータコメント
ジュラ地方のChateau d'Arlayの葡萄を使用。
2/3を除梗して、残り1/3は全房で14日間マセラシオン。
ステンレスタンクで発酵を終了させて、その後500Lの樽で8ヶ月間の熟成。
ルビー色。
赤ワインを入れて煮詰めた苺のコンフィチュール、熟した葉付きの苺などの甘やかな香りを主体に、ブルーベリーのコンフィチュール、すみれの花、軽いフュメ香が加わります。
繊細なタッチで流れるように喉を通り、充実感のある赤い果実の風味がたっぷりと口中を覆うように膨らみます。
可愛らしい果実味に仄かな清涼感や花々の華やかさが抑揚をつけ、アフターにかけてブラックベリーやフランボワーズを混ぜ合わせたベリーソース、軽い薫香が絡み合い複雑性や奥行きを与え、梅かつおを想わせる旨味感が残ります。
今後の熟成で更に上品でしなやかな印象や旨味がたっぷりと感じられる味わいが引き出されていくことでしょう。
■生産者
Oxymore (オキシモア)
本拠地:フランス・ジュラ
造り手:ギルエム・オンリオ&レミ・トマ
オキシモアはギルエム とレミの若手生産者の二人によって2022年にジュラ地方の中央にあたるエリア、ドンブランで立ち上げられたドメーヌです。
このエリアはジュラの象徴的ワインのひとつであるシャトー・シャロンの産地として世界的に知られおり、二人は2023年末までの2年半を、ドンブランにドメーヌを構えるフランソワ・ルーセ・マルタン(FRM)の元で修行していました。
5年ほどソムリエとして活動していたギルエムと歴史の教師であったレミの、二人の出会いは、レミがギルエムの姉妹とパートナーの関係であったことでした。
家族絡みで時間を共に過ごしながら徐々にワイン造りの道に興味を抱いた二人は。
同じ生産者の元で働き始め、ワイン造りに関しても共通した価値を見出せたことでドメーヌの立ち上げに至ったのです。
2022年はネゴスワインのみ、2023年に畑を少し取得してドメーヌワインも造れるようになり、2024年には約2.5haの畑を持ち着々とドメーヌワインの生産を拡大しています。
二人のワインにはどこかFRMに似ている綺麗な面が伺えますが、醸造期間中しっかりとワインの隅々までケアをしていると同時に、亜硫酸を添加せずにテロワールの特徴をそのまま引き出そうする生産者に共通する自然的な味わいも伺えます。
ジュラの自然派ワイン産地としてポピュラーなアルボワ周辺に見受けられる、典型的な力強いテロワールとは異なり、ジュラ中央から南部にかけてはより繊細なワインができやすい傾向にありますが、彼らのワインにもその飲み心地の良さを豊富に感じられます。