フルーガル・フェスタン 2023
国:France (フランス)
地域:Jura (ジュラ)
品種:Chardonnay(シャルドネ) 60%
Savagnin (サヴァニャン) 20%
Poulsard (プールサール) 20%
タイプ:Red (赤)
SO2:無添加
度数:12.5%
インポータコメント
ドメーヌの葡萄を使用。
70%を除梗して、残り30%は全房で11日間マセラシオン。
ステンレスタンクで8ヶ月間の発酵と熟成。
赤みがかった淡いオレンジ色。
熟した赤いプラムやさくらんぼのコンポートなどの果実香に、カルダモンやコリアンダーの爽やかなスパイスの香りが伺えます。
白ワインのように瑞々しく軽やかな飲み心地で、透明感のある果汁を想わせながら甘酸っぱく可憐な果実味が膨らみます。
徐々にスパイスのニュアンス、赤いプラムやりんごの果皮のようなタンニンが重なりアクセントや骨格が感じられ、紅茶の風味が華やかな印象を与えます。
後半にかけて旨みや深みのある味わいへと変化していくような抑揚のある仕上がりです。
■生産者
Oxymore (オキシモア)
本拠地:フランス・ジュラ
造り手:ギルエム・オンリオ&レミ・トマ
オキシモアはギルエム とレミの若手生産者の二人によって2022年にジュラ地方の中央にあたるエリア、ドンブランで立ち上げられたドメーヌです。
このエリアはジュラの象徴的ワインのひとつであるシャトー・シャロンの産地として世界的に知られおり、二人は2023年末までの2年半を、ドンブランにドメーヌを構えるフランソワ・ルーセ・マルタン(FRM)の元で修行していました。
5年ほどソムリエとして活動していたギルエムと歴史の教師であったレミの、二人の出会いは、レミがギルエムの姉妹とパートナーの関係であったことでした。
家族絡みで時間を共に過ごしながら徐々にワイン造りの道に興味を抱いた二人は。
同じ生産者の元で働き始め、ワイン造りに関しても共通した価値を見出せたことでドメーヌの立ち上げに至ったのです。
2022年はネゴスワインのみ、2023年に畑を少し取得してドメーヌワインも造れるようになり、2024年には約2.5haの畑を持ち着々とドメーヌワインの生産を拡大しています。
二人のワインにはどこかFRMに似ている綺麗な面が伺えますが、醸造期間中しっかりとワインの隅々までケアをしていると同時に、亜硫酸を添加せずにテロワールの特徴をそのまま引き出そうする生産者に共通する自然的な味わいも伺えます。
ジュラの自然派ワイン産地としてポピュラーなアルボワ周辺に見受けられる、典型的な力強いテロワールとは異なり、ジュラ中央から南部にかけてはより繊細なワインができやすい傾向にありますが、彼らのワインにもその飲み心地の良さを豊富に感じられます。