トラベルセ 2023
2025/6 入荷
国:France (フランス)
地域:Rhone (ローヌ)
品種:Syrah (シラー) 70%
Grenache (グルナッシュ) 30%
タイプ:Red (赤)
度数:13.5%
インポータコメント
Traverses は Chemin de traverses「横の道、隠れた道、寄り道」から来ている。
王道ではなく誰も通らない外れた道を歩むことが楽しく、本当の意味で人生というものを学べるという意味。
いくら周りの人とは違う道でも、遠回りでも、歩きにくい道でも、そこは自分の道で自分を一番成長させる。
2001 年から造っているキュヴェ。
通常はシラー100%のキュヴェだが、2023 年はグルナッシュをブレンド。
非常に乾燥したヴィンテージで、年間降水量はわずか 350mm と、この地域で記録された中で最も乾燥した
年となった。6 月に恵の雨が降り(80mm)、ぶどうは乾燥や水分ストレスに苦しむことなく順調に成長。
8 月の第 2 週には気温が 45℃までなり、ぶどうが少し焼けてしまったが、
全体的には過去 10 年間で最も質・量共に素晴らしい年となった。
発酵も問題なく進み、暑さと乾燥にもかかわらずワインはフレッシュな仕上がりに。
■生産者
L‘ANGLORE (ラングロール)
本拠地:フランス・ローヌ
造り手:エリック・ピュフェリン
父の仕事である養蜂を手伝っていたエリック氏。
1988年の祖父の引退と同時にぶどう栽培を引き継ぎ、2000年までは農協にワイン販売を行っていた。
同時に土壌の研究をしていた彼は「痩せすぎるほど痩せた土地でのワイン栽培は、味わい深く繊細な赤ワインができるはず」と、赤ワインを突き詰めていき、2001年、彼独自のワインが誕生した。
あくまでも自分の目に届く範囲で確実な仕事がしたい、果実のみずみずしさを残すために、クリーンな醸造設備を心がけ、発酵時期には大型の冷凍トラックを玄関前に1か月横付けするという徹底ぶり。
太陽がないと生きていけない“トカゲ”をモチーフにしたラベルが印象的。
冬の辛い畑仕事も、飲んで喜ぶお客さんの顔を思いながら取り組んでいる。
●自然派ワインを造ることは、洋上で帆船で進むがごとし
自然は人間より強い。
自然な栽培や醸造をすることによって、いろいろな苦難もある。
しかし、海の上を進む帆船のように、風に身を任せ、自然を受け入れながら、目的地に向かっていくことが大切なのだとエリックは言う。
ぶどうは年に1回しか収穫できず、もちろんワイン造りも年に1回しかできない。
そこで、人間のエゴや思い込みが入ると、良いワインができない。
逆にいいワインを造らなくてはいけないという思い込みから、自分を解き放ち、無の状態からその年のぶどうを受け入れ、そこに最善の努力をしなくてはいけない。
また、自然酵母を活かすため、もちろんSO2は収穫・醸造段階では一切使用しない。
赤いぶどうのプレスも、白ぶどうのプレスに圧力でゆっくりとやさしく行う。
そして、ワインの液体の移動は全て重力で行い、決してポンプは使用しない。
ぶどうのポテンシャルを最大限に活かしたワイン造りといえる。