ランジェニュ 2022
国:France (フランス)
地域:Jura (ジュラ)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
タイプ:White (白)
SO2:無添加
度数:12%
インポータコメント
1/3をダイレクトプレスした後、残り2/3は全房でそのジュースに3週間マセラシオン。
樽で8ヶ月間の発酵と熟成。
オレンジがかった黄金色。
アプリコットのコンフィチュール、りんごのコンポートやリキュールを想わせる凝縮感のある甘酸っぱい果実に、赤肉メロンや枇杷、ビターオレンジやピール、ビターカラメル、メープルシロップといった香りが加わり、複雑でコクのある印象を受けます。
口に含むと張りのある酸がしっかりと全体を支えながらも、角の取れた柔らかいタッチで口中へと広がります。
わずかに喉を刺激する揮発酸が感じられますが、凝縮感のある味わいや甘みが調和し、嫌味はありません。
豊かな果実味に、ビターカラメルなどの芳ばしさ、柑橘ピールの爽やかなほろ苦さが重なり、抑揚や深みをもたらします。
さらに、時折感じられる塩味がアクセントをつけ味わいを引き締めています。
■生産者
Avis de Tempete (アヴィ・ド・トンペット)
本拠地:フランス・ジュラ
作り手:ラファエル・モニエ
ラファエル・モニエの家系はブドウ栽培農家でも酪農家でもなく、農業の類いとは無縁で、そのような環境で過ごした為かワインに対して特別な関心を抱くこともなくやってきました。
ところが、最初に畑を購入した2000年よりも数年前、当時はアルボワから車で30分ほど離れた町で教師をしておりましたが、同僚が趣味でワインを造っており、手伝ううちに気がついたらワインの魅力に取り憑かれてしまいました。
その後アルボワの中学校に転勤となり、偶然にもブドウ畑売却の看板を目にしてこれを購入。
0.15haの畑を耕し自家用として2000年から2008年まで、趣味でワイン造りに取り組んでいました。
ラファエルのように畑を所有しておらず地元出身でもない人物が、趣味ではなくワインを本格的に造るために、アルボワは他の産地に比べて間違いなく条件が良かったと思われます。
アルボワに代々住んでいる家系なら大抵はブドウ畑を所有しており、一方で昨今は若年層が畑を引き継がないケースが増えてきていることから、畑を入手し易い環境にありました。
2008年に自家用としてのワイン造りに終止符を打ち、ディジョン大学で醸造を学び、2009年から本格的にスタートを切りました。
住宅兼醸造所は全てを自分で建築し、ひととおりの醸造設備も入手。
エマニュエル・ウイヨンらと親交を深めながら、ナチュラルワイン造りを行っています。
現在は中学校の社会科の教師は辞め、ヴィニュロンとしてワイン造りを続けています。