ラ・ブル・ガメイ 2015
国:France(フランス)
地域:Bourgogne(ブルゴーニュ)
品種:Gamay (ガメイ)
タイプ:Pink (ロゼ)・Petillant (ペティアン)・やや甘口
土壌:灰色花崗岩
栽培:ビオロジック
醸造:セメントタンクで低温発酵後瓶内二次発酵。残糖とガスのバランスを見極めデゴルジュマン。
認証:エコセール
SO2:瓶詰時:極少量添加
度数:7.5%
その他:残糖37.8g/L
インポータコメント
ピンクの泡風呂に入る女性のエチケットが印象的なロゼペティアン、ボージョレのガメイをセメントタンクで低温発酵後、ガスと糖が残った状態で瓶詰め、残糖とガスのバランスを見極めデゴルジュマンしました。
輝くサーモンピンクの外観にムース状の細かい泡、いちごや姫りんごの果実香が拡がります。口の中でほどける粉砂糖の甘みに角の取れた酸が甘酸っぱく、女性的な味わいが魅力的です。
■生産者
P-U-R Cyril Alonso & Florian Looze (ピュール シリル・アロンソ & フロリアン・ルーズ)
本拠地:フランス・ボジョレー
アロンソは、全く新しいタイプの生産者と言えます。彼自身では一切ブドウ畑を所有せず、それを逆手にとって優秀な栽培家とタッグを組み、優れた畑の優れたブドウを入手し、アロンソ流の醸造哲学でワインを造り上げています。
このことは複数の優れた栽培家の最高のブドウだけを使用し、経験に裏打ちされた独自の醸造方法で最高のワインを生み出すことが出来ると言うことです。
「良い畑があれば、自分はどこでもワインが造れる」と自身の利点を語っていますが、より良いワインを生み出すため、本拠地ボージョレ・マコネーから半径25km以内の地域に限定しています。
ただ出来たブドウを買取るだけではなく、栽培の仕方、収穫の時期、収穫のやり方を細かく注文できる契約になっています。だから最後までブドウの品質を自分の目で確認できるのです。
リヨンで生まれたアロンソは、まずモンペリエの大学でワイン醸造を学び、ボーヌでエノローグの資格を取得、その後ソムリエとしてワイン販売の経験を積みました。
醸造家としての始まりは、スイス、ジュネーヴ近郊のドメーヌ・ヴィーニュ・ブランシュ。次いでサヴォア地方ビュジェのドメーヌ・デ・ヴィーニュ・ウーヴリエに移り、現在の本拠地ボージョレに戻り、ラピエールに独立を勧められ会社設立まで絶大な支援を得たのです。
醸造の哲学は、自然派ワインの生みの親「ジュール・ショーヴェ」から受け継いだ昔ながらの自然な醸造そのものです。
その土地のテロワールを最大限表現するため、自然農法で育てられた健全なブドウのみを収穫し、除梗せずに発酵槽に入れます。その時も不要な圧力がブドウにかかるのを避けるためベルトコンベアを使い重力だけで落とすというやりかた。そして自生酵母だけの力でSO2(酸化防止剤)等の添加物を一切使用せずにゆっくり醸造します。そしてブドウ本来の旨みを残すためノンフィルター(無濾過)ノンコラージュ(無清澄)で瓶詰めします。出来上がったワインの状況を見定め、必要があれば最小限・極微量のSO2を瓶詰め時に加える場合があります。
「環境や条件によって柔軟に仕事の進め方を変えつつ、より良いものを・・」長年の経験と多くの優れた栽培家との深い信頼関係に培われたアロンソが生み出す「とっておきのヴァン・ナチュール」なのです。