レール・デュ・パラディ NV
国:France (フランス)
地域:Languedoc (ラングドック)
品種:Mauzac (モーザック)
タイプ:White (白) 、Sparkling (スパークリング)
栽培:自然農法
度数:11.5%
インポータコメント
新たに入手した畑のブドウを使って新しいキュヴェ。
ガス圧がやや高めで、きりりと締まっていて飲み口がよく、食前酒にピッタリ!
名前の通りパラダイスにいる気分で楽しめること間違いなしの1本です。
■生産者
LES HAUTES TERRES (レ・ゾット・テール)
本拠地:フランス・ラングドック
ドメーヌ・レ・ゾット・テールは、南仏の街カルカッソンヌから南に35km、標高400mのロックタイヤド村にあります。
1999年にこのドメーヌを立ち上げたジル・アザム氏はもともとこの村で生まれ育ちましたが、父のぶどう畑は兄が継いだ為、一時は村を出て、穀物種のメーカーで働いていました。
でも、彼の中には、ずっとワイン造りがしたい・・・という思いがありました。
そして1999年、ついに村に2haの土地を入手、ワイン造りを始めたのです。
生活を考えて、3年間はメーカーでの仕事を続けながら、ワイン造りをしていました。
そのワインが雑誌に取り上げられ、高評価を受けたことをきっかけに、2001年からはワイン造りだけに取り組むことにしたのです。
その4年後、リムーの丘の眺望が素晴らしい古い城砦の隣にある祖父のものだった家とカーヴを買い戻すチャンスに恵まれたのです。
畑も徐々に買い、5.8haに増え、2007年には父にも手助けしてもらいながら、100年以上前にはぶどう畑だった丘の上のガリーグ(野生のラベンダーやタイムが生える荒地)を開墾し、2haの畑に苗を植えました。
まだ小さな苗の芽はウサギやリス、イノシシなどに食べられる被害にあうことも多く、植え直しも必要ですが、「皆、一緒に生きていかなくちゃいけないから、仕方ないさ」と大らかなジルは笑います。
畑は場所によって遠くに見えるピレネー山脈の影響を受けた石灰岩粘土に小石の混ざった土壌と、地中海系のガリーグの二つに分かれます。
「それぞれの土壌の特徴をあわせることでワインに複雑さが出るんだ。それが僕のワインの個性のベース。健全で土地の個性を生かせるようなぶどうを造ることが、ワイン造りで一番大切なことだと思う」
ジルは畑での仕事が大好きです。
ぶどうの収穫はもちろん、12歳の頃から剪定も手伝っていたという彼は、その経験もあるのですが、ワイン造りはほとんど独学といいます。
「何か自分の中に感じるものが本能的にあるんだ。それに従ってきただけだよ」
代々、引き継がれてきたDNAなのでしょうか?そのせいか、ジルは家族をとても大切にしています。
ワインにも祖父や子供たちの名前を付けるほど!
「家族がいるから僕がいるんだから、当然!」
シャイで真面目なジル。
彼のワインも、彼の性格そのまま、ピュアで素直な味わいです。