ピノ・ノワール 2019
国:France (フランス)
地域:Languedoc (ラングドック)
品種:Pinot noir (ピノ・ノワール)
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオロジック
認証:ユーロリーフ、ABマーク
度数:13%
インポータコメント
南で作ったピノらしい豊かな果実味で軽やかながらボリュームも感じられる赤。
酸とミネラルの バランスも良く、飲み心地の良さは抜群です。
■生産者
Domaine des Soulie (ドメーヌ・デ・スーリエ)
本拠地:フランス・ラングドック
南仏の街ナルボンヌから北西に約40km、サンシニャンから南西に約8kmのアシニャンにドメーヌ・スーリエはあります。
スーリエファミリーは1610年から、4世紀以上この地で農園を営んできた家系ですが、創業当時から一貫して有機農業をしてきました。
ぶどう畑も1968年には既にビオの認定を受けている有機栽培の第一人者です。
現在のオーナー、レミ・スーリエ氏は「ワイン造りが楽しくて仕方がない」という明るくて情熱いっぱいの熱いオトコ。
醸造所の建物とカーヴは1990年からスーリエさんと今は亡きお父さん、従業員の3人でほとんどを作ったというお気に入りです。
斜面に建て、醸造過程でワインをタンクからタンクへ移す時も、ワインに負担がかかるポンプを使わず重力のみで移動させられる設計にするなど、こだわりの建物になっています。
ドメーヌのあるサン・シンヤンの地区はいくつかの谷と丘畑のあるエリアですが、27ha所有しているアシニャンの村の畑は高度が250メートルで昼熱く、夜涼しい気候なうえ、土壌も石灰岩粘土質とぶどう造りに最適な環境です。
そんな中でワインつくりをするレミ氏は
「よりよいワインを造ろうとしたら、より健全なぶどうを作らなければならないんだ。それには有機栽培でよい土壌を守り、自然を大切にすることが一番。有機のために有機をするのではなく、良いものを造ろうとした結果が有機だったっていうだけなんだ」
といいます。
ぶどうは生き生きと育ち、雑草も混じって競うように育っています。
『この畑では雑草も共棲しているんだ。化学肥料を撒いている畑では、もっともっとでかい草が生えて、ぶどうの成長を邪魔することがある。僕の畑にはそんな草は生えないよ』
自然のままの畑には春になると一面に真っ赤なひなげしが咲いて、それはきれいなのだとか。
常に色々なワイン造りにトライし、それが楽しいというレミ。
手頃な価格で楽しめるワインをベースに、こだわりのワインまで、それぞれの個性を生かしたワインを造ることが面白くて仕方ないといいます。
「2003年と 2008年には500リットルの木樽を縦にして上の部分の板をはずしてマルベックを発酵から、熟成までこの新樽で造ってみたんだ。素晴らしいワインになっているよ。変わった手法かもしれないけど、僕がやるからいいんだよ!」
「次は白の畑を増やすんだ。新しいユニークなワインができるよ!」
常にワイン造りを楽しんでいるレミなのでした。
そんなレミに2018年ついに後継者ができました。
長女のマチルドです。
高校卒業後、父を継ぐ決意ができなかった彼女を強制することなく希望通りオーストラリアへ留学させたレミィ。
そんな父に感謝し、長く続く家業への思いをゆっくり考え、20歳の年に父にワイン造りを続けたいと告げたのです。
今は農業学校に通うマチルド、父との二人三脚が実現するのももうすぐそこです!