レ・ カソ・デ・マイヨール コマックス・エティリックス 2016

  国:France (フランス)
 地域:Roussillon (ルーション)
 品種:Syrah (シラー)
    Marsanne (マルサンヌ)
タイプ:Red (赤)
 土壌:シスト土壌
 栽培:ビオロジック
 SO2:無添加
 度数:13%

インポータコメント
「コマックス・エティリックス」とは「飲みすぎて頭がこん睡した状態」を表す言葉。
ガスコーニュ地方にこの名前を冠した美食会のようなものがあり、造り手もその会のメンバーであることから、このキュヴェ名を付けた。

■生産者
Le Casot des Mailloles (ル・カゾ・デ・マイヨール)
本拠地:フランス・ルーション
作り手:ジョルディ・ペレズ

ワイン生産者にル・カゾ・デ・マイヨール=アラン・カステックスの名を知らないものはいないのではないかというくらい、ここバニュルス、そしてフランス全土では彼の存在は偉大です。
事実、フランスの生産者に尊敬する人物はだれかと問うと、ボジョレーのマルセル・ラピエールや、ジュラのピエール・オヴェルノワのように必ずといっていいほど、このドメー ヌと彼の名前が挙がってきます。
そしてバニュルスで同時にぶどう栽培ワイン造りをする、ブルノデュシェンやYOYOなどのボス的存在でもあります。
彼は1995年頃にこの土地に移り住み、約20年間ワイン造りを続けてきました。
バニュルスで自然なワインを造るという事がどれだけハードなのかは彼の身体をみれば一瞬で理解できるほどで、65歳を超えた人間とは思 えないほど、まるでアスリートのような体つきと筋肉に覆われています。
ただそんな彼でも歳を重ねるごとに急な斜面での畑仕事は困難を極めるようになりました。
そのタイミングで彼の前に現れたのが、現在33歳の ジョルディ・ペレズでした。
彼は市役所で働いていた元公務員で、庁舎での退屈な事務仕事が嫌で25 歳の時に退職し、ボルドー大学で醸造学を学ぶ事を決意しました。
その後約2年間、ボルドー地区サンジュリアンのシャトーベイシュベルにて働いたのち、モンペリエの大学にてさらに農業を学びました。
さらなる経験の為、ラングドックのカザル・ヴィエル、以後フィトーや、アルマニャック、 ガスコーニュと渡り歩きながら独立の道を探していた矢先、知人の紹介にてバニュルスの偉人、アラン・カスティックと出会うのでした。
アランも自身もバニュルスの急斜面の畑を耕す事に困難を感じていたタイミングでの運命のような出会い。
ジョルディの人柄と情熱に触れるうちに、2015 年に自身のドメーヌを引き渡す事を決意したのです。
計4,5ヘクタールの 畑を彼に譲渡し、ジョルディ・ペレズによる新生ル・カゾ・デ・マイヨー ルがここにスタート。
ジョルディにとっての初ヴィンテージである2015年は、アランに助言をもらいながら自身初の酸化防止剤無添加にてワインを醸造する事に成功するなど、新しい経験ばかりでした。
今までアラン・カステックスが積み重ねてきた経験と、若手の感覚の融合がル・カゾ・デ・マイヨールの新たなスタートを告げました。
アランが造り上げてきたバニュルス、そしてル・カゾ・デ・マイヨールのテロワールをジョルディ・ペレズが新たな方向性に導く。
これからの進化が楽しみなドメーヌがまた一つフランスに誕生です!

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