カリニャン 2018
国:France (フランス)
地域:Rhone (ローヌ)
品種:Carignan (カリニャン)
タイプ:Red (赤)
栽培:有機栽培
認証:ユーロリーフ
度数:12%
インポータコメント
ピノノワールのような上品さも見せる、しなやかなカリニャン!
栽培面積は1haほどの、平均樹齢60年を超えるカリニャン100%のキュヴェ。
手摘みにより収穫し、コンクリートタンクにて10日間のセミマセラシオンカルボニック。
プレスしさらに6カ月間コンクリートタンクにて醗酵&熟成。
酒質はやや軽めでジューシーな仕上がり。
胡椒やスパイスの香りに、ピノノワールのような上品な果実味と口当たりが特徴的な赤ワインで、料理とは非常に幅広い相性を見せます。
ガーネットがかった綺麗な紫色。
香りのたちが良く芳醇。甘さを纏ったバラの香り。
気品漂うピノっぽさも。
程よく心地よい酸。繊細なタンニン。
旨味十分で後味も綺麗。上品で完成度の高いカリニャンです。
子羊の煮込みやカスレなどと合わせてみたい印象です。
■生産者
Mas D'Intras (マス・ダントラス)
本拠地:フランス・ローヌ
コート・デュ・ローヌのアルデッシュ地方、Valvigneres村にマス・ダントラスはあります。
現当主はドニ・ロバートとロバートの従兄弟であるセバスチャン・プラダルの2人で、代々4世紀以上にわたってこの村につづく家系です。
1950年代、彼らの両親は村の農協に葡萄を売っていましたが、1980年に自身のカーヴを建築し、マス・ダントラスをスタートさせました。
現在は22区画に分かれた計23ヘクタールの畑を所有しグルナッシュ、シラー、カリニャン、カベルネソーヴィニヨン、ソーヴィニヨンブラン、ヴィオニエなどを栽培しています。
地球、そして地域の環境の為に徐々に除草剤等の使用を減らし、2009年には完全に使用をやめ有機栽培にしました。
畑の作業はできるだけ人の手によって行い、ボルドー液の使用も可能な限り回数を減らすようにしています。
収穫には細心の注意を払い、葡萄を食べたたり、分析機にかけるなどして収穫のタイミングを計り、手摘み、そして機械によって収穫します。
知人や家族総出による作業です。
葡萄は除梗し、大型のコンクリートタンクに投入され醗酵が始まります。
醗酵の状況は収穫時の気温やその年の環境によって大きく違う為、収穫時と同様にテイスティングによる判断や、分析をしながら慎重に先の判断を行います。
特に収穫時の気温には注意を払い、収穫時が涼しすぎた場合は、高めの温度管理による醗酵を行ったりします。
その後、乳酸発酵の工程を経て、さらにコンクリートタンクや樽にて熟成させます。
さらにその中でも、グルナッシュ、カリニャン、シャルドネ、ヴィオニエのキュベは瓶詰に至るまでSO2の添加ゼロで仕上げられます。(年によって添加あり)
このようにマス・ダントラスでは自然な栽培や醸造を考えの中心におき、ある程度の近代的な方法も取り入れバランスよく美味しいワイン造り上げています。
その味わいはのど越しナチュラルで果実味たっぷり、そして爽やかなテイストで、なおかつ安定感のある綺麗な仕上がりとなっています。
これも自然派ワインのひとつの表現といえます。
彼らのように低価格で自然なワインを造る存在は非常に貴重です。