ボワ・グラン 2017
国:France (フランス)
地域:Cahors (カオール)
品種:Malbec (マルベック) 85%
Merlot (メルロー) 15%
*混植
タイプ:Red (赤)
土壌:粘土石灰質、キメリジャン
栽培:ビオディナミ
醸造:混植・混醸。
9月27日から手摘みで収穫、80%除梗。
スキンコンタクト25日、自然酵母で醗酵。
バスケットプレスで搾汁。
澱とともに古樽と1回使用済みの大樽で2年熟成。
SO2:瓶詰め時に1g/hl
度数:14%
インポータコメント
ボワグランというマルベックとメルローが混植された畑から生まれたワイン。
南西向きで、大地を覆う白い石に反射する太陽的な場所である一方、通年夜は寒く、涼しいテロワールでもあります。
全体的にキメリジャンの石灰土壌由来の酸とフレッシュネスがあり、完熟した2種の葡萄の混醸によ
り、リッチで味わい深く、シルクのようなタンニンを口蓋で感じることができます。
18年は熱く乾いた年で、厳しく選した最も良い房のみ使用し、いつもより長く熟成することにより、口当たりよく、果実味たっぷりのチャーミングでバランス良い偉大なワインとなりました。
抜栓から時間が経つにつれ様々な表情が楽しめます。
■生産者
DOMAINE LA CALMETTE (ドメーヌ・ラ・カルメット)
本拠地:フランス・カオール
造り手:マヤ・サレ &ニコラ・フェルナンデズ
「偉大なワインは完璧を期すためにマインドフルネスで実行する細かいディーテイルの積み重ねで造られます。美しいワインを造るため、場所やヴィンテージの味わいに真に忠実であることが重要です。」
農学と醸造学を学び、エノローグ(醸造コンサルタント)としてアルザス(ビネールやシュレール)や南仏で活躍していたマヤ・サレとニコラ・フェルナンデズのカップルがフランスのカオールのコース(主に石灰岩の標高高い台地)にドメーヌを立ち上げました。
以前マヤが活躍していたアルザスのワインのテロワール表現に近くて選んだという場所・葡萄畑は、標高
350m、石灰岩、マルヌブランシュ、赤粘土、キメリジャンなどの土壌で、夜と昼の寒暖差が激しく、葡萄はゆっくりと熟します。
収穫は2017年2018年共に、9月末から10月初旬と、2018年はタルディヴを除きフランスでも最も遅い収穫の場所の一つで、葡萄には完熟感と酸がしっかりありました。
そんな葡萄から造られたワインは、これまで私達が抱いてきたカオールのイメージとは全く異なる「マチュリティ」と「フレッシュネス」の共存があり、マルベックの繊細で上品なタンニンと、また石灰由来の土壌の気品ある味わいがかさなり、洗練されたグラン・ヴァン・ナチュレルに仕上がっています。
畑はビオディナミを取り入れつつオーガニックで管理し、銅などの使用量も控えるためにハーブティーなどを補助的に使用しています。
害虫をたくさん食べてくれるコウモリ用の家を用意したり、液体のコンポストなども準備しています。
またトラクターなど重機を畑に入れないため、ほとんどが人による手作業です。