セロ・ネグロ 2020
国:Spain (スペイン)
地域:Valencia (ヴァレンシア)
品種:Mencia (メンシア)
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオディナミに準ずる
SO2:ボトリング時に微量の硫黄を使用。
度数:12.5%
インポータコメント
セロ・ネグロの畑は、メンシアの単一畑となり、その葡萄畑は、“cerro negro”という名前の山の麓にあるエリアになる為、そこから名前を付けられました。
淡いルビー色。
ブルーベリー、野イチゴ、ラベンダー。
カシスなどのフルーティーなアロマ。
野イチゴやブルーベリーなどのフレッシュな果実とジュー シーさ。
丸みのあるライトボディですが、ボリュームのある果実味と柔らかなタンニン。
まろやかで心地良く飲める赤ワインです。
■生産者
Baldovar 923 (バルドーバー923)
本拠地:スペイン・ヴァレンシア
スぺイン東部、バレンシア州の内部の山脈地域にあるバルドーバー村には、1950年代、土着品種であるメルセゲラを主要品種として、いくつかの協同組合がワイン作りを行っていました。
約30年前、協同組合がワインの販売に問題を抱え、大企業が参入、葡萄の木ではなく、アーモンドや他の作物が植えられ、それは大きな被害となり、長い間電気や水道も通らない時間が過ぎます。
2016年に、この土地を訪れたジョルディ・アウノーとニト・アレグレは、幾つかまだ生きている畑を発見し、 この土地の土壌、標高、気候、土着葡萄など、この環境でのワイン作りの可能性を夢に持ち、高山地での葡萄畑の回復とこの地域でのコミュニティの再建を目的として動き出します。
ジョルディはバレンシア工科大学の農業技術エンジニアであり、ワイン学の学士号を取得。
その後、イタリアに渡り、モリーゼ州、トスカーナ州にて修行後、2015年スぺインに戻り、プリオラートやモンサンにて収穫について学びました。
2016年にバルドーバー村に戻り、彼らがまず取り組んだことは、10年以上 使用されていない山小屋の改修を行い、古い葡萄畑を有機栽培に変えることを始め、“バルドーバー923"の歴史がスタートとなります。
“バルドーバー“は、村の名前、“923“は標高の高さを表しています。
彼らは、月のサイクルに従い、農薬や化学合成肥料を使用せず、硫黄の粉末とスギナの調剤を使用し、株の修復を常に手作業で行います。
また土壌の圧縮を最小限にするために、トラクターを使用しません。
畑の微生物と昆虫のバランスのとれた多様性をもたらす為、できる限り土地を耕作せず、旧暦に従ってすべてのブドウ園の作業を実施しています。
ワイナリーでは、畑と同様に、最小限の人的介入が前提です。
酵母、清澄剤、酵素、栄養素、化学物質は使用せず、酸化と汚染を防ぐために少量の硫黄のみを使用し、天然酵母にて発酵しています。
ワイナリーでもワイナリーへブドウが入る過程から瓶詰めまでの月のサイクルを尊重し自然のままワイン作りに取り組んでいます。
現在、彼らが所有する畑は8ヘクタール。
これから修復を続け、畑を広げていく方向で進められています。
ワイナリーは、星を見る環境に適した場所で、星明かり保護区内にあります。
ここは、汚染が殆どなく、空気が非常に純粋に澄んでおり、天体観測や星を楽しむツアーが組まれる場所です。
星が近い環境と月のサイクルをワイン作りに反映している為、ワインボトルが空に向かっているロゴを使用しています。
また、ワインのエチケットの黒い円形は、望遠鏡を通して、空を見ているイメージのデザインを使用しています。