[4000] Sinfonia di Bianco 2020 Alessandro Viola / シンフォニア・ディ・ビアンコ 2020 アレッサンドロ・ヴィオラ

5,000円(税込5,500円)

シンフォニア・ディ・ビアンコ 2020

  国:Italy (イタリア)
 地域:Sicilia (シチリア)
 品種:Grillo (グリッロ)
タイプ:Orange (オレンジ)
 栽培:ビオロジック
 度数:13.5%

インポータコメント
栗樽熟成の穏やかで繊細なグリッロ。
アレッサンドロが個人名義で手がける、2014年が初リリースの白ワイン。
海抜200mに位置する畑では一部ビオディナミも取り入れています。
土質は主に粘土質で、シチリアらしい暖かく乾燥した気候。9月第1週に手摘みで収穫し、自然発酵、マセラシオンを6日間行い、栗の樽で7ヶ月間熟成させます。
その後ノンフィルターでボトリングされます。So2はボトリング時に極少量加えるのみに抑えられています。
シンフォニアとは交響曲を意味し、グリッロがコオロギを意味する事からエチケットに花畑と共に描かれています。

熟したリンゴやビワ、シロップで煮詰めたパイナップルとレモンなどのトロピカルフルーツ。
甘いキャラメルやメープルの魅力的な香りが混ざり合い、僅かにハーブのニュアンス。さまざまな表情を見せてくれます。
穏やかで芳醇な果実味と酸味がうまく溶け合い、馴染みの良い味わい。
たっぷりのアロマが口の中でも広がります。
僅かにタンニンがあり、程良く引き締まったバランスの良さも有ります。


■生産者
Alessandro Viola (アレッサンドロ・ヴィオラ)
本拠地:イタリア・シチリア

アレッサンドロは元々トラーパニ県アルカモのブドウ農家で生まれ育ちました。
3歳の頃から畑での仕事を手伝っており、幼い頃から自身のワインを作る夢を持っていました。
ワイン醸造学を学ぶ為、醸造学校へも通いましたが学校では現在彼が行っている自然なワインを作る方法は教えられませんでした。
学校での教えとは反面的に、ブドウの中には優れたワインを作る為に必要なものが全て備わっている事に気付きます。
逆に介入をできる限り排除した造りを追い求めていきたい、という欲求を強くなりました。

卒業後はピエモンテの大手ワイナリー、ジョージアの”Badagoni”、エトナの”Patria”で現場経験を積んでいきます。
ジョージアでは長期マセラシオンした白ワインと初めて出会いました。
その手法は現在の彼の白ワインにも採用されています。
ですが、彼の働いていた造り手のワインには多量のSo2が添加されていた為、飲み続けるうちに身体が受け付けなくなっていったそうです。
その出来事が彼のSo2を制限したワイン造りの考えをより強くさせます。
エトナのワイナリーでは品質の研究職員として勤めていましたが、大規模の生産者だった為結局は自身の考えるようなワイン造りは実現できず、そのワイナリーも離れる事になりました。

程なくしてアルカモへ帰郷しサーフィンを通じて友人となった”ガエターノ”とUva tantumを立ち上げる事になります。
Uva tantumでは自身の考えであった化学薬品を排除した無農薬での畑仕事、添加物を完全排除したワイン醸造を具現化する第一歩を踏む事ができ、シチリアの自然派ワインの新たな可能性を打ち出しました。

Uva tantum で初めてシチリアの大地でワイン造りを開始したアレッサンドロ・ヴィオラはさらに自身のワイン造りを追求する為に、新たに自身の畑と名前を使ってワイナリーを立ち上げます。

畑はUva tantumの畑とは少し離れたアルカモにあり、標高200mの丘にある”ピエトロ・リノーサ”と標高400mの”ファストゥケラ”にそれぞれ畑を持ちます。
どちらの畑も付近で他の農業が行われていない為、農薬に害されていない昔から自然栽培で守られてきた畑です。
ピエトロ・リノーサは親から受け継いだ畑でグリッロとネレッロマスカレーゼを、ファストゥケラは友人から譲り受けた畑でネロダーヴォラとカタラットが植えられています。

彼の造るワインは全体的にシチリアの濃いワインというイメージとは真逆のスタイル。
ある程度の標高の高さによる寒暖の差も要因ではありますが、彼の目指す繊細でしなやかな味わいを生み出せる状態のブドウを収穫する出来る事が一番大切な事だと彼は言い切ります。

彼のワインのエチケットのデザインはUva tantum時代からパートナーのルチアが描いています。
彼女は様々な部分でアレッサンドロを全力でサポートをしています。
その安心感からアレッサンドロは良いワインを生み出せているのだと思います。
彼ら同士の愛情、そして故郷、畑、ブドウに対する愛情がワインに込められています。







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