ロリジナル・ブラン 2021
国:France (フランス)
地域:Roussillon (ルーション)
品種:マカブー (Macabeu) 80%
Syrah (シラー)
Merlot (メルロー) 20%
タイプ:White (白)
栽培:ビオディナミ
度数:11.5%
インポータコメント
丁寧にブドウを手で収穫後、醸し期間無しのダイレクトプレスで出来た、シラーとメルローの果汁を、マカブーからプレスした果汁にブレンド。
コンクリートタンクにて発酵。熟成もタンクにて6ヶ月。
SO2は瓶詰め時に少量添加し、春に瓶詰め。
品種別に醸造最後にブレンド。
フレッシュなフルーツや、白い花、又柑橘類の風味など感じる、ミネラル感豊富なワイン。トーストの香ばしい香りも漂い、酸味と塩っけのバランスが非常に綺麗に取れていて飲みやすい。
料理とのマリアージュ:魚料理・カキ・白身の肉料理。
■生産者
Clot De L'Origine (クロ・ド・ロリジンヌ)
本拠地:フランス・ルーション
作り手:マルク・バリオ
プロヴァンス地方のバンドールで生まれたマルク・バリオは、ワイン造りの夢を実現する為に、ボジョレーでワイン造りを学び、ボルドー、アメリカ、オーストラリアで修行を積みました。
アルザスで出会った自然農法実践への熱い想いが膨らみ、2004年にルーションの内陸部・モーリー地区に条件の見合う畑を見つけ移り住みました。
カタルーニャ人に忘れられてきたこの地では樹齢100年を超えるマカブーや樹齢50年のカリニャンなどが残るのが特徴です。
また、昔ながらの混植の区画もあります。化学肥料や除草剤を一切使用しない畑にはマルクが「ナチュラルな植物肥料」と呼ぶ、雑草やカモミールなどが生育し、雨で土砂が流れにくくするため土中に根を張ったり、畑を耕してくれるミミズの成育を促したり、結実を早めるミツバチが集まったりと、畑を取り巻く生態系にメリットを与えてくれます。
収穫は手摘みで稀に見る低収量です。
品種とポテンシャルによってタンクと樽を使い分け、より新鮮さを保つ醸造を重要に考えています。
SO2は最低限の添加に抑えています。
現在ではモーリー、エスタジェルなど4つの村に17区画、計11haの畑でビオディナミの要素を取り入れた有機栽培を実践しています。
土壌は、雲母・青灰色・赤褐色・茶・白などのシスト土壌や水晶などで構成され、標高150 ~ 450mの高地であるためフレッシュさを残しつつゆっくりと熟し、東から北向きの斜面で育つブドウには引き立った酸味が感じられます。
2017年よりブラン・ド・ノワールにトライしており、自分が思い描くルーションのテロワールを表現するためにチャレンジすることを厭わない旺盛な探究心をもった造り手です。