サ 2015

お一人1本まででお願い致します。

  国:France(フランス)
 地域:Auvergne (オーヴェルニュ)
 品種:Gamay (ガメイ)
タイプ:Red (赤)
 SO2:無添加
 度数:%

インポータコメント
いヴィンテージなども影響し入荷当時は凝縮感があり、パワフルで硬さのある印象を受けました。
倉庫で休ませたことで繊細でしなやかな印象、複雑性のある味わいが引き出されており、今回のリリースとなりました。
粘土石灰質土壌の樹齢約65年の葡萄。
手除梗した葡萄を1/2、全房の葡萄を1/2使用し、6週間マセラシオン。
プレスの後バリックで発酵・熟成。

オレンジがかったガーネット色。
レーズンやプルーン、デーツなど少しねっとり感のあるドライフルーツの香りに、ビターカカオやコーヒー、たばご、たまり醤油など熟成由来の複雑な香りが伺えます。
口に含むと重厚感のある香りからのイメージとは裏腹に、軽やかで瑞々しささえ感じる澄んだ飲み心地に驚きを覚えます。
滑らかなテクスチャーで、熟成由来の繊細さや上品な様子を感じさせながら、複雑で深みのあるドライフルーツのような充実した果実味が広がり、口中に大きく膨らみ長く留まります。
アフターにはビターカカオやフュメ香が抜け、凝縮した果実味が閉じ込められたビターチョコレートのような印象が残ります。
長い熟成期間を経てしなやかでエレガントな雰囲気や奥深さが感じられますが、今後の熟成により更に繊細で複雑性に富んだ魅力的な味わいが引き出されていくことでしょう。


■生産者
Yahou Fatal (ヤオ・ファタル)
本拠地:フランス・ボジョレー

これまでヤオ・ファタルのマニュエル・デュヴォーとレグラッピーユのカトリーヌ・デュモラは、夫婦で2つのドメーヌを持ち醸造を行なってきましたが、2019年に別々の道を歩むことになりました。
マニュエル・デュヴォーは、18歳の頃に通っていた農業学校で知り合った友人の実家がワインを造っていたことから、家へ遊びに行ったりしているうちに関心を抱きました。
更に、彼自身はワイン生産者の家系の出ではありませんが、何代にもわたって果樹園を営む家に生まれただけではなく、牛や鳥などの動物も飼い堆肥も作っていたため有機栽培が当然といった環境で育っています。
そのため、かなり若いうちから自然栽培、ビオやビオディナミによるブドウ栽培に興味があり多くの生産者を訪問、彼らのワインも30年間にわたり飲み続けています。
その蓄積によって、全ての作業は納得できるブドウを収穫するためにあるべきで、ただ畑を耕し堆肥を投入するといった単純作業では決してなく、畑の状態を注意深く確認しながら行はなければならないと考えております。
妻のカトリーヌは、農村の経済を発展させるためのコンサルティング業に従事していた2012年、パトリック・ブージュ(オーヴェルニュ地方の偉大な生産者として知られる)主催のピクニックで友人からマニュエルを紹介されました。
その7ヶ月前に酒屋さんの試飲会でパトリックだけではなく、ピエール・ボージェ、ティエリー・ルナールなどの名だたる生産者のワインを飲む機会があり、オーヴェルニュ地方のヴァンナチュールに対して強い関心を抱いていました。
マニュエルと二人でパトリックの蔵を訪問しているうちに、研修していたオーレリアン・ルフォーから、彼の家から遠すぎるため使わない畑を紹介され、これを借りて始めたのが2013年です。
収穫の指揮は、少しでも傷んだブドウを迷わず捨てることができる彼女が、全てを指揮しています。
二人は、ワインの基となるブドウが最良のものになるよう注力しています。
具体的には、畑を耕す場合は馬で必要最低限に留めること。
害虫や病気対策としてローリエやミント等を蒸留して作った芳香性のある水、オレガノ等のエッセンシャルオイル、そして亜鉛や硫黄と銅、いずれも必要最小限の散布に抑えること。そして収穫量を低く保つこと。
こうして栽培から収穫されたブドウを自然発酵、フィルターや清澄作業は行わず、酸化防止剤をはじめとする添加物も一切加えず、限りなく100%に近い「ブドウ果汁だけを原料とした」純粋なワインを造ることに全力を尽くしております。

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