エル・テウ・マル・レ・メベス・ムンタニエス 2023
国:Spain (スペイン)
地域:Cataluna (カタルーニャ)
品種:Grenache (グルナッシュ) 三色(YOYO)
Garnacha (カリニャン) 三色(COSMIC)
タイプ:Red (赤)
土壌:粘土石灰質
栽培:ビオディナミ
SO2:無添加
度数:13%
インポータコメント
2023年は2022年以上に水不足に悩まされ、一年でたった290mmの雨量だった。
「もうダメだ」と半ば諦めかけた時に奇跡の雨が!
収穫前に一度だけ降った雨のおかげでぶどうは息を吹き返し、質・量ともに満足のいくぶどうが収穫できた!
2021年から3年間続く水不足は、 糖分と酸を凝縮させ続け、深みがあり非常にバランスのとれたワインに!
ぶどう自体の力が強いので全体的にマセラシオンは短めに。
YOYO 自身も大満足の素晴らしいヴィンテージ!
YOYOの海のテロワールと、コスミック(カタルーニャ)の山のテロワールが融合。
スモモのようなキュンとする酸味に、YOYOの樹齢100年のグルナッシュがジワジワ旨み引き出す。
土壌や造りが全く異なる2つのワインが国境を越えて生み出した最高傑作。
ワイン名=「あなたの海、私の山」の意味。生まれも育ちも違う6品種でここまで完成度の高いワインが出来るなんて。
2人の想いがピタリと一つに重なった。
■生産者
COSMIC VINYATERS (コスミック・ヴィニャテーズ)
本拠地:スペイン・カタルーニャ
造り手:サルヴァドール・バットヤ・バラベッチュ
フランスの国境から100kmも離れていない山の中、アグヤーナ村で2013年からワイン造りを始めた
サルヴァドールの出身地は、カバで有名なペネデス。
家族は今でもそこでぶどうを栽培しているが、両親とは哲学が合わず、独立を決意した。
現在はこの村で、絶滅しつつある幻のセパージュ、【カリニャン・ブランコ】と【カリニャン・グリ】を栽培している。
土着品種とは先祖たちの知恵の結晶であり、その土地の遺産であると考えているサルヴァ。
テロワールには、土壌や気候などの物理的な要素があるのはもちろん、『文化』という概念も強く含まれていると主張する。
山の地形によって、ここは常に内陸の方から来る乾燥した風、トラモンターニュが強く吹き、さらに年間の湿度も高い。
どんなぶどうでもここで栽培すると南仏よりも自然に酸が上がってフレッシュに出来上がる、『酸』を大切にしている彼にとっては最高の場所。
完璧主義者で、ストイックなこだわりがありながら純粋でやさしいサルヴァをそのまま表しているワインたち。
正確さとこれ以上ない澄み切った酸を持つ彼のワインは開くのに少々時間がかかるが、熟成が進むにつれ、鋭い酸と優しい果実味が絡み合い素晴らしいアロマと旨みを見せてくれるだろう。
ぶどうも、造りも、人間も全て「時」に支配されている。
幼いころからぶどう畑の中で育ち、ワインを造るようになったのは必然なサルヴァドール。
それと同時に天文学や宇宙にも興味深く、自然や宇宙のエネルギーの大切さなどにとても敏感だ。
ぶどう栽培はもちろんビオディナミ。
標高600mの畑、ユカトーの真ん中にある岩の上で瞑想することもたびたび。
スピリチュアルな面を持つもの彼の魅力の一つである。