ミロワール・ルージュ 2023
2025/09入荷
お一人1本まででお願いいたします。
国:France (フランス)
地域:Loire (ロワール)
品種:Cabernet Franc (カベルネ・フラン)主体
Pineau d'Aunis (ピノ・ドニス)
Chenin Blanc (シュナン・ブラン)
Grolleau (グロロー)
タイプ:Red (赤)
土壌:砂質ローム土壌とシスト
栽培:バイオダイナミック
SO2:無添加
度数:11.5%
インポータコメント
周りは美しい林に囲まれ、様々な木々が畝間に植えられた畑の樹齢70年セレクションマッサルのカベルネフランンが主品種。
Rablay sur Layonのテロワールは砂と粘土質の土壌で構成されており、この区画では粘土が豊富で、さらにシストの崩れた成分が混ざっています。
私たちは、テロワールをよく表現し長期熟成が可能な美しい酸の骨格を維持するよう心
がけています。香りはイチゴやカシス、時にはルバーブを思わせ、ややスパイシーな個性があり、時折ピノ・ノワールのようなニュアンスも感じられます。
■生産者
SIMON BATARDIERE (シモン・バタルディエール)
本拠地:フランス・ロワール
「 ワインは膨大な仕事をした結果のテロワールの産物であること、自身はつねに農⺠であること」
近年、若手の醸造栽培家が多く誕生しているアンジュのラブレ=シュル=レイヨン。
シモン・バタルディエールはその中でも地についた経験と突出した才能があり大注目されるヴィニュロンの一人です。
オーヴェルニュのVincent & Marie Tricotで約5年働いた後、ロワールに移動、Mai & Kenji Hodgsonで働き、友人であるリシャール・ルロワなどでも研修した後、2haを取得し、2018年、初ヴィンテージをリリースしました。
ブドウ畑は2024年現在、7箇所で合計4ヘクタール、シュナンとカベルネ・フランをメインに、樹齢100歳以上の古木から、70歳、30から35歳、10歳、最近自分で植えたフランピエの若木まで、生物多様性を尊重しながらすべて有機栽培で管理しています。
2021年にはレイヨン川北側にある、モンブノーMontbenaultにある樹齢約80歳のセレクションマッサルのシュナンが植わる区画と、オ・ロッシェ・デ・カールAu Rocher des Quarts(AOCの関係でシモンが名付けていますが、実際はClosdesOrtinieres ジャン・フランソワ・シェネのお父さんから購入)にある樹齢10歳のシュナンの区画を得ました。Au Rocher desQuartsの下方にある川に近い区画には、樹齢100年以上のシュナン
の古木から苗木を造り植樹しています。
ワイン造りは基本的に区画単位で行われ、収穫から醸造までとても丁寧に行われます。ワインは、亜硫酸や炭酸ガスなどすべて化学的な添加はしていない本物のナチュラルワインであると同時に、味わいは、芸術的でエレガント、テロワールが表現された偉大なファインワインとなっています。
2022年は異常気象の暑い年で、亜硫酸をいれない本物ナチュラルワインにコミットするシモンは、いくつかの区画のワインをアソンブラージュすることで、より複雑で美しいワインを造ることに成功しています。
2023年は夏はそこまで暑くなかったが収穫期には暑く雨もふりました。
発酵はスムーズに進み、区画ごとのグランヴァンともいえるワインが仕上がっています。2023年に新規に得た新しいモンブノーの区画は、2025年に再植しました。
「ブドウは水がメインです。雨が降り、土壌をとおることでフィルターされて、それが根からあがってブドウになる。
だからわたしは雨が土壌から根を通して吸い上げられたようなワインが好きで、ディジェスト(身体にすっとはいるような)なワインであることを大切にしています。
凝縮したワインはそんなに好きではなく、エレガントだけどディジェストなワインが好きです。
そういう意味で、近年の「低収量を無意味に崇める」ワインブームには疑問を抱いています。低収量にしすぎるとワインが凝縮しすぎるからです。
基礎のテクニックがあった上で、自然、畑、ブドウ樹との関係を築き、テロワールをワインに表現した自然とわたしの共同作品を造ることができると信じています。
シモン・バタルディエール