トゥ・スシ・エ・ヴァン 2024
国:France (フランス)
地域:Loire (ロワール)
品種:Melon de Bourgogne (ムロン・ド・ブルゴーニュ)
Folle Blanche (フォル・ブランシュ)
Cabernet Franc (カベルネ・フラン)
Gamay (ガメイ)
タイプ:White (白)
栽培:有機栽培
度数:10%
インポータコメント
ミュスカデ地区ロルー=ボテローにあるマグマ由来の非常に希少な蛇紋岩と正片麻岩が混ざり合う土壌から収穫された樹齢15〜80年のぶどうを使用。
過熟させて糖度が上がりすぎるのを防ぎ、ハツラツとした酸と低アルコールの軽やかさを維持するため、ブドウがまさに成熟したばかりの最もフレッシュな絶妙なタイミングを狙ってすべて手作業で収穫されます。
選果後、収穫されたブドウは、雑味や過剰なフェノール分(苦味)を抽出しないよう、非常に優しく、時間をかけてゆっくりとプレスし、ファイバータンク、ステンレスタンクに移し、発酵。
発酵後、ワインを別のタンクに移し替えて澱を取り除き、その後、ステンレスタンクに移し、シュールリーにて7カ月熟成。
この期間に澱から旨味成分(アミノ酸)がゆっくりと溶け出し、クリーンな酸の中に独特の深みが生まれます。
瓶詰前にブレンドして落ち着かせ、ノンフィルターで瓶詰め。
ワイン名となっている「トゥ・スシ・エ・ヴァン」とは、直訳すると「これらすべてがワインだ」という意味で、畑仕事、生物多様性への取り組み、そして生き様すべてがこの1本のワインに繋がっているというニコラの哲学が詰まってます。
透明感のある美しいレモンイエロー。
レモン、カボスやゆずといった和柑橘や白い花。
ほのかに洋ナシの瑞々しいニュアンスとアクセントとなるハーバルな余韻。
フレッシュで引き締まった酸が全体の緊張感を保ちつつ雑味や引っかかりが一切なく、飲み心地もよい。
時間とともに広がるプラムのニュアンスも特徴的。
非常にコストパフォーマンスがよく、2日目、3日目も安定していてそれでいてアルコール感を感じない優れもの。
■生産者
Atelier 7 (アトリエ・セブン)
本拠地:フランス・ロワール
地球の生物多様性と環境保護に積極的に貢献したいという強い信念から農家への転身を決意した造り手ニコラ・ベルトー氏が2021年に設立した新進気鋭のドメーヌ、アトリエ・セブン。
彼はワイン生産者の家系ではないものの、ボジョレーの巨匠マルセル・ラピエールやアンジューのジャン=クリストフ・ガルニエ、さらにミュスカデを代表するマルク・ペノ、ボネ=ユトー、フレッド・ライエといった自然派ワイン界の偉大な巨匠たちのもとで実地で働いて栽培・醸造への深い見識を深め、2021年に3ヘクタールからスタートした畑を2022年には9ヘクタールへと拡大させながら、畑、樹木、セラーのすべてを自ら所有・管理しています。
海抜約50〜60メートルの西向き斜面に位置し、水はけと風通しの良さによって春の遅霜の被害をほとんど受けないというミクロクリマに恵まれ、設立当初から樹齢15〜80年のブドウを完全な有機栽培で育てており、所有する2つの主要な畑は、正片麻岩と蛇紋岩、片麻岩と雲母片岩、さらには角閃岩の単一区画からなる土壌の層を構成し、春先にはイラクサやスギナなどのハーブを煮出した植物茶(ティザンヌ)を葉面散布してブドウ自体の免疫力を高め、収穫後はブドウに付着した野生酵母のみで醸造中の添加物を一切使用せずに自然発酵させる。
ワインのラベルはすべてニコラ氏自身がその年の味わいやヴィンテージの個性を視覚的に表現してデザインしています。
また、同じル・ロルー=ボテローでドメーヌを営む若手のレミ・テボー氏と共に、往年の刑事ドラマのパロディであり主要品種ムロンと畑仕事の象徴である革ブーツをかけた遊び心あふれる共同体ムロン・エ・ボット・ド・キュイールを結成して、若手ヴィニョロンが直面する高額な設備投資の壁に対しセラーやプレス機、農機具、そして労働時間さえも共有するという持続可能かつ先進的なアプローチを行いつつ、従来の機械化された農業から脱却するために畑へ羊を放牧して雑草を管理し、馬を使って土壌を耕作する伝統農法を取り入れ、さらにブドウ畑の周囲に生垣を植えたり、近隣の中学校と提携した教育プログラムを通じてセラーの隣に池を造成して鳥のための巣箱を設置したり、化学農薬を使用する慣行農法の畑から完全に隔離された島のようなクリーンな空間を創出するために周辺の土地の売買・整理を戦略的に進め、今後の気候変動に耐えうる頑健な植物を得るため古い区画から優れた遺伝子を持つ木を探し出して遺伝的多様性を再発見し植え替えるなど、地域の芸術とも深く繋がりながらアートと表現の場としてのドメーヌを開放し、単なるワイン造りにとどまらない真の環境適応力・復元力を持った多角的な循環型ファームの構築という未来のビジョンへ向かって突き進んでいます。