ディシィ ドゥミセックNV
国:France (フランス)
地域:Bretagne (ブルターニュ)
品種:ブルターニュ産リンゴ、12品種
タイプ:Cider (サイダー)
栽培:ビオロジック
醸造:10月に収穫、軽くプレスし除芯。品種ごとにグラスファイバータンクで5ヶ月発酵・熟成させ、2017年2月に瓶詰め。
SO2:無添加
度数:4.5%
インポータコメント
イエローゴールドの外観に細やかなムース、リンゴの芯や金木犀の香りを感じます。
熟したすりおろしリンゴをベースに少しの甘みとタニックなニュアンス、ポジティヴなエッセンスが響き渡ります。
■生産者
La Cidrerie du Golfe (ラ・シードルリー・デュ・ゴルフ)
本拠地:フランス・ブルターニュ
作り手:マルク・アベル、フランソワ・ドゥフォルジ
ラ・シードルリー・デュ・ゴルフは、ブルターニュ Arradon(アラドン)村、La Cidrerie du Golfe はMorbihan湾の沿岸から500m内陸へ入ったところにあります。
アーティスティックでロックフェスのような雰囲気と音楽がそこここに溢れる手造り感たっぷりのシードルリーです。
Golfeとはフランス語で「湾」の意味。
このシードルリーを運営するのがマルク・アベルとフランソワ・ドゥフォルジュ。
マルクはシャンパーニュ地方出身でワインとは全く違う仕事をしていた両親の元で育ち、21才からプロの広告カメラマンとして2011年までパリで活動してきました。
奥さんの地元ということで2000年からアラドンに住みはじめ11年間、週に4日はパリ、3日はアラドンという二重生活を続けてきましたが、奥さんの意向もあり、パリを後にしここに落ち着きました。
その後、ロワールのパトリック・デプラのワインに出会いヴァンナチュールに目覚め、「これをシード
ルでやったらシードル・ナチュール!おもしろいに違いない。。。」と感じたのがこのプロジェクトの始まりとも言えます。
一方、相方のフランソワは元々、生物学の先生であり研究者。
学校の先生を辞めたいと考えていた頃、2000年にマルクと出会い意気投合、2010年から二人でビオの食料品店を立ち上げました。
その時に仕入れていたのがまさにここのシードル。実はこのLa Cidrerie du Golfeでは2011年までは別生産者がリンゴを育てシードルを作っていたのでした。
当時のシードルをこの店で仕入れていた縁で2011年、前生産者が醸造所と畑を売るという話を彼らに持ちかけたところ「それなら俺たちでやりたい」と二人が引き継ぐことになりました。
2012年の立ち上げに漕ぎ着けたと同時に、フランソワは2週間のうち3日間はノルマンディの醸造学校へ通い醸造方法を本格的に学びました。
また、マルクは50キロ離れた手造りのシードルの生産者での修業を開始、二人とも1年間は二足の草鞋を履く生活でした。
二人は「あの頃は無茶苦茶ハードだった。」と当時を懐かしそうに振り返ります。
2013年からは、ようやく自分たちのシードルリーでの生活一本となりました。
無農薬、無化学肥料、無除草剤のリンゴ畑は現在5.5ha。
醸造所内、ノートや黒板にこれまでの発酵における数値を克明に記録していることからは彼らの正確さがみてとれます。
同時に、型破りな醸造にも挑戦する彼ら。
リンゴとホップをまぜたキュヴェ「ゴルフウヴロンウープ」。
これは非常に飲み手の記憶に強く残る新しいタイプのシードルですが、ベルギービールの「カンテオン」とシュナンブランとシードルをブレンドしたワインをつくったパトリック・デブラの影響を強く受け、出来上がりました。
感覚的なマークと科学的な思考のフランソワが目指すもの「文化というものをここから発信していきたい、お腹と頭を満たす文化、それをここでやりたいんだ」。
カルチャーピープルが人生かけて造り上げるシードルナチュール、あなたの好みのカルチャーのお供にいかがでしょうか?