ピノ・ノワール 2017
国:Germany (ドイツ)
地域:Rheinhessen (ラインヘッセン)
品種:Pinot noir (ピノ・ノワール)
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオロジック
SO2:無添加
度数:13.5%
インポータコメント
ドイツ国内の常連顧客のみで完売するヴァイングート、レス・石灰岩で育ったピノノワールを一部除梗し木製開放桶で醸し発酵、228L の古樽で 36 ヶ月熟成し SO2 無添加で仕上げました。
憂いを含んだダークルビー色、ブラックチェリーやバラ、カシスなど黒果実の香り、冷涼感伴うピュアな口あたりに旨味、きめ細やかなタンニンと心地の良い酸がアフターのナチュラル感を増幅させます。
■生産者
Weingut Walldorf (ヴァイングート・ヴァルドルフ)
本拠地:ドイツ・ラインヘッセン
マキシミリアン・デクスハイマー Maximilian Dexheimer(通称Max)は、1992年生まれの若干28歳。
若さに似合わず重くどっしりした落ち着いた雰囲気と優しい視線が印象的な好青年です。
ラインヘッセンの歴史あるヴァイングートの家に生まれた彼は、高校卒業後の18歳からワイン造りを志します。
オッペンハイム(DLR)、ファルツ(Knipser)でスタジエとして経験値を重ね、2013年にニュージーランドのマルボロ(Hans Herzog)で最後のスタジエ期間を終えて実家のヴァイングート・ヴァルドルフへ一度戻ります。
その後1年間、世界的に著名なガイゼンハイム大学で醸造学を学びます。
他ドイツ若手生産者の資料でも書きましたが、この時にマルティン・ヴェルナー(ラインヘッセン)、アンディ・マン(ラインヘッセン)、ヤーソン(ラインヘッセン)、アンディ・ヴァイガント(フランケン)、という志を共にする生涯の友を得ます。
現在も彼らとはワインを飲みかわし、情報交換を行い、時には一緒にサロンに出展しながら、ビオロジック農業、ビオディナミ農業、ナチュラルワイン醸造の技術と経験値を高めあっております。
卒 業 後 は、2014年 の1年 間 は 地 元 ラ イ ン ヘ ッ セ ン の ゼ ク ト ハ ウ ス・ラ ウ ム ラ ン ト
(Sekthaus Raumland)、2015年はオーストリア/ヴァッハウのフランツ・ヒルツベルガー(Franz Hirtzberger)に最後の修行に出ます。
2016年に再度実家に戻り、2010年からの6年間の修行と勉強の時を終え自分の道を見つけ、念願の自らのワイン造りを開始します。
ヴァイングートの正式名称はヴァイングート・ヴァルドルフ・プファッフェンホーフ。
1896年から代々続く家族経営の小さなヴァイングートです。
1988年には彼の両親がヴァイングートを引き継ぎ、98年にはレストランとプレスハウスも設立します。
以後は父親がワイン造りに専任し、母親と祖母がレストランを経営しております。
ラインヘッセンのザウルハイム(Saulheim)とアルムシン(Armshim)に14haの畑を持ち、リースリング、シュペートブルグンダー、ヴァイスブルグンダー、シルヴァーナーに最も注力しています。
ヴァイングート全体での年間生産量はわずか60,000本、ほとんどがドイツ国内の常連顧客のみへ販売されて完売となっていたので、国外へはこれまでほぼ輸出されたことがありません。
マックスが2016年に実家に戻ってからは上記の畑から4区画を引き継ぎ、彼のフィロソフィーを基に畑と醸造に変革をもたらし独自のナチュラルワイン造りを志してきています。
まず最初に取り組んだことはもちろん畑の改革。
2016年の1年目はビオディナミ農法への転換から始めます。
2018年にはビオロジック農法の手法も
取り入れ始め、ビオディナミとビオロジックの融合を図っています。