グシュブジ 2021
揮発酸あり、酸味が強めです。
国:Germany (ドイツ)
地域:Baden (バーデン)
品種:Muller Thurgau (ミュラー・トゥルガウ)
Muskateller (ミュスカテラー)
タイプ:Orange (オレンジ)
栽培:ビオディナミ
SO2:無添加
度数:11%
インポータコメント
2021年は自社ブドウが病気で取れなかった為、
知人の耕作放棄のブドウで造りました。
■生産者
Linder (リンダー)
本拠地:ドイツ・バーデン
ドイツ、バーデン、カイザーシュトゥール。もともと火山だったこの地域は、一面葡萄畑が広がっている。
標高は190〜240m。
当主ロナウドさんは、電気技師や列車運転手、メディア関係の仕事などを経て、2011年に実家の農園に戻り、ワイン造りを始めた。
今では、小麦を造り、野菜を造り、果実を造り、20頭の羊を飼い、総合的な農園へと変貌している。
2013にはデメテールの認証を取得。
農法は常に試行錯誤、ビオデナミの薬草、カモミール、イラクサ、バレリアン等を駆使し、通年を通じて植物検疫的処置を施していく。
土壌は火山性土壌と肥沃なレス土壌。
時に葡萄の樹勢が強すぎるエリアでは、一緒にカボチャや野菜を植え、余分なエネルギーを吸い取らせ、その野菜は消費する。
畑は健康そのもので、草はなぎ倒すだけで地表を保湿し、のちに羊に食べさせる。新梢は切らず、自然にできる果実を大切にしている。
2019年からは防疫の銅と硫黄も撒かなくなった。
しかしその代償として2021年は90%をペロノスポラ(ベト病)でやられてしまった。
しかしそれでも、それ以上に葡萄が強くなれば良いとの考えのもと、今後も銅と硫黄の防疫はするつもりはないようだ。
2022年の収穫時期に一部ペロノスポラのついた葉っぱを見かけたが、広がってはおらず、収穫は上々そうであった。
セラーで小さなタンクを指さし、2021年のすべての葡萄でこれしかできなかったよと、苦笑しながら話してくれた。
醸造に関しても驚くことがある。
マセラシオンは2週間から6週間、しかし彼のワインにそれほどの長さは感じない。
理由は櫂入れをしないこと。
かきまぜないことで余計な抽出をしない、酸化を促さない。
そして上層の浮き上がった皮の部分はなんと捨ててしまい、中の良い部分だけをワインとする。
まさに中取りである。
皮の引き上げ時期は、香りを嗅いで判断する、彼にとってマセラシオンの日数はあまり意味がないとのこと。
彼の妥協をしない、真っすぐなワイン造りは品質に表れている。
心を魅了するワインである。
mit Herz und Hand, mit Liebe und Verstand, zum Wohle und zur Freude gereicht
心と手で、愛と理解をもって、善と喜びの為に